電気通信事業者協会(TCA)は7日、3月末日時点での携帯電話・PHSの契約数をとりまとめて発表した。今回も純増数首位はソフトバンクモバイルで、これで連続23カ月となったほか、春商戦のピークを迎えて各社とも契約数が大幅に増加。携帯電話・PHS合計では101万1,000増の1億1,205万契約となった。

ソフトバンクの純増数は38万1,700。2月後半からは春商戦向け機種が相次いで発売。データ定額プラン対応のUSBタイプのデータ通信端末も発売され、通信モジュール契約数が2万4,100と純増プラスに貢献した。NTTドコモは純増数27万8,200で2位。ドコモの純増数が20万を超えたのは2007年3月(29万8,000増)以来、2年ぶり。

3位のKDDIも純増数20万越えの22万3,100となり、久々に大きな伸びを記録。春商戦向けには12機種を投入、au初となるタッチパネル入力対応の「CA001」などを発売した。また、これまでもauでは「INFOBAR」「talby」など独特なコンセプトの携帯を生み出してきたが、新たに"暮らしをデザインする"コンセプトによる「iida」ブランドを発表。デザインによるブランド価値再生に期待がかかる。

イー・モバイルも純増数12万1,900と大幅に増加。音声向け低価格プランが2月から開始されたことや、新年度向けのデータ通信需要が大きかったものと思われる。

携帯電話全体の累計では100万4,900契約増の1億748万6,000契約となった。なお、ドコモの2in1契約は1,100増で累計45万9,300契約、ソフトバンクのダブルナンバーは2,700増で累計15,400契約となった。

グループ 純増数 累計
NTTドコモ 278,200 54,600,700
KDDI(au) 223,100 30,842,800
ソフトバンクモバイル 381,700 20,632,900
イー・モバイル 121,900 1,410,200
携帯電話総計 1,004,900 107,486,000

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルの純増数には、プリペイド契約および通信モジュールサービス(イー・モバイル除く)についての純増(減)が以下の通り含まれる。

グループ 純増数のうち
プリペイド契約 通信モジュール
NTTドコモ -100 -21,100
KDDI(au) -7,000 7,700
ソフトバンクモバイル -15,000 24,100
イー・モバイル 2,700 -

PHSでは、ウィルコムが6,100の純増。456万3,400契約となった。

グループ 純増数 累計
ウィルコム 6,100 4,563,400
PHS総計 6,100 4,563,400