Google App Engine

Googleは7日(米国時間)、Google App Engineのサポート言語にJavaを追加したことを発表した。サポートされるバージョンはJava 6およびJava 5。実際の動作はJava 6仮想マシンを使っておこなわれる。このためJava 5も活用できるが、開発にはJava 6を採用した方がいいとされている。

Javaを使ってGoogle App Engineで動作するアプリケーションを開発するには、App Engine Java SDKをダウンロードして使うか、開発環境にEclipseを採用しているならUsing the Google Plugin for Eclipseの説明にしたがってGoogle Plugin for Eclipseをインストールして活用すればいい。com.google.appengineというパッケージが用意されている。

登場したばかりだがすでに導入するためのドキュメントがGetting Started: Javaとして公開されており、また次のドキュメントがまとめられている。開発するための資料としてはすでに十分な内容だ。

Google Apps EngineはこれまでPythonしかサポートしてこなかった。Javaのサポートはもっとも待ち望まれていたもので、先月末にはJava登場の噂も流れいてた。噂どおり、Javaの対応が実現した。これまでPythonしかサポートされていないため採用をためらってきたWebデベロッパ、特にJavaを開発に採用しているデベロッパがGoogle Apps Engineを活用できるようになる。Google Apps EngineはJavaをサポートしたことで膨大なJava APIを手に入れることになる。

Google Apps EngineにおけるJavaの採用の影響はJavaだけにとどまらない。Java仮想マシンで動作するスクリプト言語 (JRuby、Groovyなど)もGoogle Apps Engineで動作することを意味している。登場して間もないがすでにJRuby on RailsをGoogle Apps Engineで動作させたという報告がでているほか、Java仮想マシンで動作するスクリプトのコミュニティがブログで動作報告や取り組みの紹介をはじめている。これでGoogle Apps Engineはさらに開発者にとって魅力的なプラットフォームになったことになる。