NRIセキュアテクノロジーズは2日、情報セキュリティ格付に関する支援サービス「格付審査準備支援コンサルティング」、および「格付維持・向上コンサルティング」の提供を開始した。

情報セキュリティ格付は、2008年に設立されたアイ・エス・レーティングによって開始されたサービスで、企業や組織が取り扱う技術情報、営業機密、個人情報などの機密情報について、漏えい、改ざん、サービス停止などの脅威に対する耐性がどの程度あるかというセキュリティ水準を指標(格付符号)として示したもの。マネジメントの成熟度、脅威に対する対策の強度、コンプライアンスへの取組みなどの視点から17段階で総合評価が行われる。

今回提供が開始されたサービスは、いずれも情報セキュリティ格付付与サービスを利用する企業を対象としたもので、より高い格付の獲得により、その企業や組織の信頼向上を目指すものだ。格付審査準備支援コンサルティングは、これから格付審査を受診する企業に対して、PDCA体制の構築、関連文書の作成支援、重要情報を取り扱う業務フローとそのリスク分析、監査、改善活動など、格付審査に沿って必要となるさまざまな準備活動を支援するサービス。

格付維持・向上コンサルティングは、すでに格付が付与された企業に対して、今後継続的に維持・向上するためのさまざまな支援サービスを提供するもの。格付審査で指摘された事項を中心に、改善活動を支援し、翌年度に目標とする格付値への実現を支援する。

このほか、リスク分析やテクニカルチェックを重点的に支援し、アイ・エス・レーティングの格付付与サービスの簡易版である「インディケーション評価」に対応するコンサルティングサービスも用意されている。

NRIセキュアテクノロジーズでは、情報セキュリティ格付に関するコンサルティングサービスにより、年間約8,000万円の売上を見込んでいる。