2009年4月5日よりテレビ東京ほかにて放送が開始するTVアニメ『夏のあらし!』。放送を間近に控える本作だが、今回はアフレコ収録語に語られたメインキャスト陣の意気込みやメッセージなどを紹介しよう。


メインキャスト陣が語るTVアニメ『夏のあらし!』

今回、メインキャスト陣から寄せられたメッセージは、第3話のアフレコ終了後に語られたもの。嵐山小夜子役の白石涼子、八坂一役の三瓶由布子、カヤ役の名塚佳織、上賀茂潤役の小見川千明といった4名が、アフレコ終了後の感想や自分が演じるキャラクター、作品の見どころなどを語ってくれている。


――第3話までのアフレコを終えての感想はいかがですか?
白石涼子「私が演じたあらしは『まさにヒロイン!』という感じで、自分が今まで演じたことの無いような役柄でした(笑)。でも私にあらし役を任せてもらえたことにはきっと何か意味があると思うので、"私だからこそ演じられるあらし"を表現していきたいなと。いい意味でプレッシャーがかかる役なので、人一倍汗をかきながら演じています(笑)。アフレコのあとはいつも達成感でいっぱいです」
三瓶由布子「一に関しては、いかに暑苦しくするかという部分を常に心がけています。テンションの上がり下がりが激しい子なので、振り切るところは毎回トコトン振り切って演じているつもりです。アフレコのあとに『終わったぁ!』っていう、気持ちいい感覚があるのは白石涼子ちゃんと一緒ですね」
名塚佳織「私はまだ出番が少ないので、ずっと出ている人たちが羨ましいです(笑)。一見するとおとなしくてお姉さんらしいという印象のカヤですけど、『あれ!? そういうところで怒ったり、そんなところで真面目になっちゃうんだ……』という意外なギャップがあったりと今後の出番が楽しみです」
小見川千明「収録が朝早めなので、上がりきらないテンションが役とマッチして上手く行っていると自分では思っています。でも、スタッフさんから何も言われなかったりすると逆に不安で(笑)。主役のサポートに回る役柄というのは、私自身初めての経験だったんですが、これからもうまく一にツッコんで行きたいです!」

――演じているキャラクターについて教えてください
白石「あらしはみんなの注目を一気に集めてしまうくらい魅力的な女の子で、私の中のイメージだと"キラキラ"って言葉がピッタリ! そんな彼女を自分の声でどう演じようか迷ったんですが、「キラキラして!」と自分に言い聞かせながら頑張っています(笑)。ひとりでもいいから見てくださる方に『あらし可愛い』って言ってもらえることが目標です」
三瓶「あらしに対して一途だったり、言動の端々に中学生らしさが見えたり……。『こいつ、可愛い奴だな!』というのが一に対する私の印象です(笑)。物語の中心にいるキャラクターなので軸がブレてはいけないんですが、いかに暑苦しくするか、そしていかに面白くするかという部分でチャレンジすることができる役なので、やり甲斐もありますし、演じていてすごく楽しいです!」
名塚「カヤは流し目が似合う女性という印象です。彼女ならではの透明感のある潤いが声の方でも表現できたら嬉しいです。ちなみに、私とカヤで似ている部分は"偏った方面に頑固"なところ。『え、そこって適当でいいんじゃない!?』という場面でもこだわりまくる彼女の姿を見て、いとおしく思えました(笑)」
小見川「最初に役を知ったときに、潤の中性的な部分が気になっていました。でもオーディションを受けるときに『潤は潤だ』とそのまま演技をしたら『どっちつかずなところがいい』って言われたんです(笑)。しかもオーディションにも関わらず、長々と演技指導までしていただいちゃって(笑)。今もそのときのイメージのまま、『これが潤だ!』という感覚で演じています」

――「作品のここを観てほしい!」というポイントは?
白石「時空を超越した不思議な出会いが作品の魅力だと思います。そんな出会いがもたらす、人の心の繋がりや想いが描かれていて……。ドタバタギャグコメディっぽいところもありますが、そういう深い部分にも注目してもらえると嬉しいです。あと、この作品ならではの面白さというとやっぱりエンディング前の"Cパート"かな?(笑) Cパート担当の濃いメンバーも満を持して登場していますし、アレはもう異空間です(笑)」
三瓶「作品全体から普遍的で懐かしい夏のイメージが漂ってくるんですね。『ああ、もうこの夏は二度と来ないんだ……』という刹那的な意味での夏に対する憧れや雰囲気、そういった魅力がテーマとして詰まっているので、皆さんにも感じ取ってもらえると嬉しいなぁと。あとはやっぱり、毎回私が挑戦している一の暑苦しさを見てあげてください(笑)」
名塚「過去を変えると現代にも影響が出てくるという設定が興味深いです。実際にそういう場面がアニメの中で登場したときに『あれ、ここはここと繋がってて……現代ではこうなるの!?』って一瞬混乱したんですが、あとあと整理してみるとすごく面白いんですよね! もう一度、頭から観たい気分になると思います。あと見どころというと……聴きどころになってしまうのかもしれませんが、喫茶店でバックに流れるBGMをチェックしてほしいです。昔の曲のカバー曲をBGMで使っているんです。実は私も何曲か歌わせてもらうんですが、昔の曲をカバーする機会はなかなか無いので、今から楽しみで仕方ありません。音楽の面でも、昔ながらと現代っぽさが組み合わさった作品に仕上がっていると思います」
小見川「収録のときに本編の映像を見たんですが、一が自転車を漕いでいるときの"汗の匂い"までもが感じられて驚きました。……いえ、決して汗臭いとかそういう意味ではなくて(笑)。それぐらいキレイな絵をスタッフの皆さんがつけて下さっているので、演じている身としても気合いが入ります! 物語の内容的には、現代っ子たちが昭和に行ったときのジェネレーションギャップにすごく共感できました。老若男女あらゆる世代の方たちが見て楽しめる作品になっていると思います」

――白石さんはエンディングテーマ「キラリフタリ」も歌われているということですが、どのような歌なのでしょうか?
白石「昭和っぽい懐かしさを感じるような曲調です。歌詞の中に"時を超えて出会うふたり"というフレーズがあって、アニメの中ではそのふたりが一とあらしに当たります。今のところ、彼女たちはまだ恋愛という距離感にはなっていませんが、歌に関しては、ふたりが深い愛で結ばれている様子をイメージしながら歌いました」

――最後にファンの方にひと言メッセージをお願いします
白石「プレッシャーを感じつつも前向きに楽しくやっていますので、ぜひ作品を見て夏を感じてください。エンディングテーマ『キラリフタリ』もよろしくお願いします!」
三瓶「"時を駆ける"ということは未来の事象を変えていくことでもありますし、彼女たちがそういう能力を持ったことには何らかの意味があると思います。もちろん、あらしと一の運命的な出会いにも意味があるはずですし、それがどんな意味を持ってくるのか……、これからの展開が私としても楽しみです。あと、何度も言うようですが、暑苦しくて可愛い一を見てください!(笑)」
名塚「4月からスタートということで、時期的にもドンドン夏に近づいていきます。この作品を観ることで、夏に向かってドキドキワクワクするような気持ちを皆さんにも与えられたら嬉しいです。私自身も夏に向かって楽しみが広がりました! 懸命に頑張って素晴らしい作品になるように努力していきますので、応援よろしくお願いします」
小見川「正直に言うと、私は夏が苦手なんです……。でも『夏のあらし!』を観ていると『夏っていいな!』と思えてくるので、私みたいに夏嫌いな人でも楽しめる作品に仕上がっていると思います! ある意味、潤の感覚は観ている人に一番近いと思うので、皆さんにも共感してもらえると嬉しいです」


TVアニメ『夏のあらし!』は、2009年4月5日(日)の深夜1時30分よりテレビ東京にて放送スタート。

■TVアニメ『夏のあらし!』おもなスタッフ
原作 / 小林尽 (掲載 / 月刊「ガンガンJOKER」スクウェア・エニックス刊)◆監督 / 新房昭之◆シリーズ構成 / 高山カツヒコ ◆キャラクターデザイン / 大田和寛◆アニメーション制作 / シャフト◆音楽制作 / スターチャイルドレコード◆オープニングテーマ / 面影ラッキーホール「あたしだけにかけて」◆エンディングテーマ / 白石涼子「キラリフタリ」◆製作 / 夏のあらし! 製作委員会

■TVアニメ『夏のあらし!』おもなキャスト
嵐山小夜子 / 白石涼子◆八坂一 / 三瓶由布子◆カヤ / 名塚佳織◆上賀茂潤 / 小見川千明◆マスター / 生天目仁美◆グラサン / 安元洋貴◆やよゐ / 野中藍◆加奈子 / 堀江由衣◆山代武士 / 杉田智和
(C) 小林尽/スクウェアエニックス・夏のあらし! 製作委員会