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Mozilla Labsは新規タブで表示される空白ページを活用すべく取り組みを続けている。実験的な取り組みの成果物はエクステンションの形で提供されており、最新のFirefox 3.1開発版ビルドで試せるようになっている。開発の頻度はかなり頻繁だ。数日おきに新しいバージョンが公開されている。

Aza Raskin氏およびAndrew Wilson氏はFirefox New Tab: In-Line Searchにおいて最新の成果物を紹介している。説明によれば新規タブで表示される画面にインライン検索機能を追加したということだ。Firefox 3.0で新しく導入されたPlacesの機能を使って実装されているという説明がある。インライン検索機能を追加してほしいサイトがある場合にはフィードバックを送ってほしいと説明されている。

インライン検索に対応した画面 - Firefox New Tab: In-Line Searchより抜粋

新しく開いたタブの活用に関してはコグニティブシールドと呼ばれる円形の表示を使う試みがおこなわれたが、フィードバックはあまり芳しいものではなかった。一連の作業の思考を邪魔することがないようにとコグニティブシールドが導入されたわけだが、ユーザはそうは思わなかったようだ。好ましくないと判断された原因として次の項目があげられている。

  • コグニティブシールドはクリックできそうに見るUIだが、使おうとしたら消えるという動作が逆にフラストレーションを募らせた
  • (思考を邪魔することがないようにと考えて導入した仕組みなのだが)そもそも情報をかくしておくという試みそのものが受けが悪かった

結局のところ、一瞥して情報を取得できるということの利点を軽く見積りすぎていた、ということのようだ。インライン検索が追加されたバージョンではまた以前のような表示にもどっている。灰色の背景にFirefoxのデフォルトのフォントを使って情報をまとめておくという方法に戻ってきた。