Flash化した座席指定機能の操作法を説明する、りーふねっと代表取締役 社長/CEOの岡丈詞氏

りーふねっとは全日本空輸(ANA)と共同で、携帯電話から航空機の座席指定が行えるFlashコンテンツを開発したと発表した。同コンテンツは4月1日より、ANAの運営するケータイサイト「ANA SKY MOBILE」で運用する。

これまでANA SKY MOBILEでは、HTML表示の座席指定機能を提供してきたが、4月1日よりFlashを利用したものに刷新する。これまでのHTML表示では、おおよその座席位置と予約状況程度の情報しか表示できなかったが、今回発表したFlashコンテンツでは、より詳しい機内情報の表示が可能となったほか、上下ボタンと決定ボタンのみの簡単なキー操作で座席指定が行える。

具体的には、座席レイアウト、モニター、化粧室、非常口の設置場所などの情報をアイコンで表示。空席状況や各座席のリクライニング不可、足元の広さなどの確認が可能となった。このほか、15歳未満の乗客は利用できない非常口付近の座席を指定した際に、警告アラートを表示し、同意しないと予約を完了できないようにするなど、PC版で提供する機能と同等の座席指定機能を搭載する。

これらの機能は、りーふねっとが提供するFlash Liteリアルタイム生成エンジン「Mobile Kompressor」を利用した「Dynamic UI」を採用したことで実現した。

HTML版

デモサイトによるFlash版の表示。1画面の中に多くの情報を表示することが可能になった

非常口付近の座席は警告アラートが表示される

27日には、報道関係者向けに説明会が開催された。説明会に出席した、全日空システム企画 国内旅客システム部 第四チームの森川茂樹氏は「Flash Liteに対応したことで、通信を行うのは最初(座席指定機能に接続した際)と最後(予約確定時)の2回だけになった。それ以外の操作は通信不要で行えるため、地下鉄や新幹線での移動時など、電波状況が不安定な状態でも予約操作が可能となる。顧客の満足度を向上できる」とアピールした。

Dynamic UIは、りーふねっとが開発したFlash Liteファイルをリアルタイム生成するコアエンジン「Mobile Kompressor」を利用

動的にFlashコンテンツを生成することで情報量、リアルタイム性、ユーザビリティが向上

また、iPhone 3GなどFlashに対応していない端末からは利用できない点について、りーふねっと 取締役 副社長の山崎克也氏は「公式サイトのサービスに訪れる98%がFlashに対応した端末を利用している」と説明。Flashによる提供について現状では特に問題ではないとの見解を示した。また今後の機能追加については「マイレージの確認など、他のサービスにも対応しユーザビリティの向上を行っていくことになるだろうと」(山崎氏)と述べた。

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