ノベルは3月27日、企業向けLinux「SUSE Linux Enterprise 11」の提供を開始すると発表した。今回のバージョンアップの特徴は、「相互運用性」、「ミッションクリティカル・コンピューティング」、「ユビキタス性」の強化が図られている点だ。
同製品は、サーバ製品「SUSE Linux Enterprise Server」、デスクトップ製品「SUSE Linux Enterprise Desktop」、仮想化製品「SUSE Linux Enterprise Virtual Machine Driver Pack 」(オプション製品)、アプライアンス製品「SUSE Linux Enterprise JeOS」などから構成される。
同社のカントリーマネージャーを務めるマイク・コレーリー氏は、「企業システムにミッションクリティカルなプラットフォームを提供すべく、SUSE Linux Enterprise 11ではデータセンター向けの機能が強化されている」と、同製品の特徴を説明した。
具体的には、ミッションクリティカルなシステム向けの拡張モジュールとして、仮想環境に対応したクラスタリング製品「SUSE Linux High Availability Extension」が追加された。同製品は物理環境と仮想環境の双方の状態監視、柔軟に設定可能なルールとポリシーに基づくサービスの自動停止・起動が行える。
相互運用性は、主にマイクロソフト製品を対象としている。同社のパートナー&アライアンス営業統括 統括部長の斉藤雅美氏は、「マイクロソフトと本格的に協業しているデストリビューターは当社だけ。レッドハットも同社の製品がマイクロソフト製品上で動作すると言っているが、マイクロソフトは正式に対応していない」と、同社がマイクロソフトと提携している強みをアピールした。
今回追加された拡張モジュールは「SUSE Linux Enterprise Mono Extension」は、Linux上で.NETアプリケーションが動くことを可能にする。また、同製品はWindows Server 2008よりもCPUとメモリ量の上限が高い。例えば、Standard/Web EditionのCPUの上限数が4個であるのに対し、SUSE Linux Enterprise 11では32CPU構成が可能であり、また、Windows Server 2003 x86 Web Server Editionのメモリ量の上限が4GBであるのに対し、同製品はx86上で16GBまでサポートする。
同社のいうユビキタス性とは、「どこででもどのようにしてでも使える」(コレーリー氏)こと。SUSE Linux Enterprise Serverは、32ビット・64ビットのx86、Itanium、IBM POWER、IBM System z上で動作するほか、主要なハイパーバイザであるVMware ESX、Microsoft Hyper-V、Xenの上で、ネイティブに近いパフォーマンスで動作するよう最適化されている。
「SUSE Linux Enterprise Server」、「SUSE Linux Enterprise Desktop」、「SUSE Linux Enterprise Mono Extension」は同日より提供が開始されているが、「SUSE Linux Enterprise JeOS」が4月、「SUSE Linux High Availability Extension」は2009年の第2四半期(4~6月)に提供開始される予定。
各製品の1年間のサブスクリプションの市場推定価格は以下のとおり(いずれも税別)。
| 製品名 | 価格 |
| SUSE Linux Enterprise Server(x86/AMD64/Intel64対応、最大32CPUソケット) | 4万1,880円 |
| SUSE Linux Enterprise Desktop | 6,000円 |
| SUSE Linux Enterprise Mono Extension(x86/AMD64/Intel64対応、最大32CPUソケット) | 2万4,000円 |
| SUSE Linux Enterprise Server(x86/AMD64/Intel64対応、最大32CPUソケット) | 8万3,880円 |
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