今年のR-1王者・中山功太、M-1決勝に2年連続進出を果たしたダイアンらが本格的な芝居に挑戦する舞台公演『放課後アゲイン』が、大阪・京橋花月で4月4日から上演されることになり26日、同劇場で制作発表会見が行われた。

前列左から、鈴木つかさ、中山功太、熊谷奈美、ダイアン津田、川下大洋
後列左から、ダイアン西澤、ミサイルマン岩部、ミサイルマン西代、ネゴシックス、山田翠、ぢゃいこ

同公演は、東京・神保町花月で昨年上演された作品で再演で、大阪ではキャストを一新。中山、ダイアン、ミサイルマン、ネゴシックスの6人の芸人たちを中心に、関西の人気情報バラエティー番組『大阪ほんわかテレビ』で活躍中の熊谷奈美ら大阪ならではのメンバーが出演する。中山ら6人が演じるのは、卒業から10年ぶりに再会した高校時代の同級生だが、実際にも彼らはNSC大阪22期の同じクラスでともに学んだ"同期生"とあり、息の合った演技を見せてくれそうだ。

そんな彼らの「同期ならではの仲のよさを生かしていきたい」と話す演出担当の鈴木つかさによれば、今作のテーマは「青春」。「結婚して子どももでき、まともな大人として生活していても、学生時代の友だちに会うと、当時のままのアホに戻ってしまう」男たちが、笑いあり涙ありの友情物語を展開していく。

中山は作品の魅力について「学生時代の仲間が集まって、ワチャワチャと騒ぐ。青春というのは、気持ちの持ちようによっては大人になっても続くもんやなと思わせるお話」とコメント。ダイアン津田は「キャストが同期ばかりなので、セリフのかけ合いがおもしろい」、ミサイルマン西代も「NSCのころ、授業が終わった後にみんなでふざけてた感じとあまり差がない」、さらに6人の中で唯一、活動の拠点を東京に移しているネゴシックスは「東京に友だちがいないので、大阪に戻って同期と一緒に芝居の稽古をやるのが本当に楽しい。俺、久々に笑ってるわ! と(笑)」と同期との共演を楽しんでいることを明かしていた。

さて会見中も、1人がコメントすれば他の全員が「話がマジメすぎておもんない!」などと口々にチャチャを入れ、まさに今回の役どころそのままに、気の置けない仲間同士のノリを見せていた6人。NSC時代のエピソードに話題が及ぶと、そのノリはさらに加速。「功太は金髪の目つき悪い少年で、初対面でいきなり『お前、ジャッキー・チェンに似てんなぁ』って感じ悪く言うてきた」(西代)、「ダイアンは漫才では常にトップクラスで、最初から群を抜いてうまかった。でも逆に言うと、当時から今に至るまでまったく伸びてないんですけどね(笑)」(中山)、「功太はわけのわからん名前のコンビを組んでた」(津田)など、互いの過去をぶちまける暴露合戦で盛り上がっていた。

なお、『放課後アゲイン』は京橋花月の"よる芝居"公演として、4月4日から19日まで開催(7日、14日、16日、17日は休演)。公演タイトルにちなみ学生割引などの割引料金が設けられている。くわしくはこちらから。