米航空宇宙局(NASA)が3月15日(米国時間)に打ち上げたスペースシャトル「ディスカバリー」は、3月17日16時20分(米国時間。日本時間では3月18日6時20分)に、国際宇宙ステーション(ISS)にドッキング、ISSとディスカバリー号の間のハッチが開かれ、スペースシャトル搭乗員(クルー)7名が入室した。

ISSとのドッキング直前のスペースシャトル「ディスカバリー」

ドッキング後、ISSに移ったスペースシャトルのクルー達

飛行3日目となった当日、ディスカバリー号のクルー達はウェイクアップコールとして、宇宙飛行士の訓練などを支援する宇宙飛行士運用技術チームが若田宇宙飛行士へのプレゼントとして選曲した「ラジオ体操の歌」で起床。

同コールを受けた若田宇宙飛行士は、英語でお礼を述べた後、「JAXA支援チームの皆さん、素晴らしい選曲をありがとうございます。この曲を聞いていると本当に元気がでてきます。今日はドッキングの日です。そして、宇宙の新しい家での生活が始まるのを楽しみにしております」と日本語でコメントしている。

入室後、宇宙航空研究開発機構(JAXA)所属の宇宙飛行士である若田光一氏は、第18次長期滞在クルーとして滞在しているサンドラ・マグナス宇宙飛行士と交替し、午後9時頃(米国時間。日本時間では同午前11時頃)、日本人初のISS長期滞在クルーとなった。

今後、若田宇宙飛行士は、約3カ月半の間ISSに滞在し、第18次/第19次長期滞在クルーのフライトエンジニアとして、軌道上での科学実験や、「きぼう」日本実験棟の運用・組み立てを行う。

また、飛行4日目には、若田飛行士が操作を担当するISSのロボットアーム(SSRMS:Space Station Remote Manipulator System)によるS6トラスのペイロードベイ(貨物室)からの取出しや、第1回船外活動の準備などが行われる予定となっている。