決算を発表するサイボウズ 代表取締役社長 青野慶久氏

サイボウズは、3月16日、2009年1月期の決算を発表した。連結では、売上高は前期比22.2%マイナスの93億5900万円、経常利益は前期比6.4%マイナスの7億4200万円、当期純利益は、前期比21.7%マイナスの1億6400万円で、減収減益となった。単体では、売上高は前期比2.2%増の40億34 00万円、経常利益は前期比10.7%マイナスの10億400万円、当期純利益は、前期比24.3%増の2億1900万円となっている。

2009年1月期の決算(連結・単体)

売上高は、子会社2社が連結から外れたこと、経常利益の減少については、研究開発費がかさんだこと、純利益については、のれんの減損が発送したことを挙げた。

サイボウズ単体の売上セグメントでは、大規模グループウェアであるガルーン2や、リモートサービスは伸びているもの、主力のかんたんシリーズは、前期比1億2000万円の減少になったという。

単体の売上セグメント

今期(2010年1月期)の取り組みでは、国内新規顧客の獲得のため、オフィシャル・パートナーによる販売網の強化を図るほか、同社のSIを行う子会社「サイボウズ総研」により、大企業向けのSaaSを提供するという。

また、海外顧客の獲得として、中国、タイを中心に、日系企業をターゲットとしたプロジェクトを始動させ、新製品も投入する予定だという。

また、中小企業向けのグループウェアの最新版であるOffice8で強化されたデジエ連携機能を活用し、現在4000社の導入に留まっている導入数を、Office8の2万6000社に近づけられるよう、アドオンの提案・販売を強化するという。

2010年1月期の連結の予想では、売上高は前期比41%マイナスの55億円、経常利益は約60%マイナスの3億円、当期利益は今期比26%マイナスの1億2000万円を予測している。これは、引き続き厳しい経済環境が続くことと、通信事業を行う子会社インフォニックスが連結から外れることが影響しているという。

2010年1月期の決算予想