米航空宇宙局(NASA)は3月6日(現地時間)、打ち上げが延期されていたスペースシャトル「ディスカバリー(Discovery)」の発射を3月11日午後9時20分(米国東部時間)にケネディ宇宙センターにて実施すると発表した。「STS-119」と呼ばれる今回のミッションは、メインエンジンから外部タンクへと燃料を送るフローコントロールバルブ(調整弁)の亀裂・破損の可能性が指摘されており、2月に予定されていた打ち上げから大幅にずれ込んでいたが、NASAはその問題を解決、今回の決定に至った。

STS-119では、国際宇宙ステーション(ISS)の太陽電池パネルの取り付け、尿を飲料水に変えるシステムのユニットの取り替えなどが行われる。日本人宇宙飛行士でJAXA所属の若田光一氏もミッションスペシャリスト(MS)として搭乗し、次のシャトルミッション「STS-129」(打ち上げ予定6月)までISSに滞在する。

訓練中のSTS-119ミッションスペシャリスト3名。正面からJohn Phillips氏、若田光一氏、Richard Arnold氏。ようやく宇宙に出発!