新日鉄エンジニアリング株式会社は26日より、同社の技術開発研究所北九州環境技術センターにて食品廃棄物から製造したバイオエタノールを3%混合したガソリン(E3ガソリン)の利用試験を開始した。

今回の利用試験は、同センターが2005年に独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から受託した事業「食品廃棄物エタノール化リサイクル実験事業」の一環で、北九州市周辺より収集した食品廃棄物を使用して製造したバイオエタノールを混合したE3ガソリンを利用し、同事業の再委託先である北九州市の公用車や同社の業務車両等に給油して車両の走行試験を行うもの。

E3ガソリンとは、「揮発油等の品質の確保等に関する法律」により定められたエタノールを3%以下の割合で混合したガソリンのこと。同試験では食品廃棄物を破砕・加水・酵素添加して廃棄物中のでんぷんを糖化し、この糖を酵母により発酵させバイオエタノールを製造しているという。

同社はE3ガソリンの特定加工業者登録を得ており、本試験においてE3ガソリンの製造、給油を行うとのこと。給油場所は同センター内に設ける。給油対象は北九州市公用車12台を含む約20台。試験期間は26日より平成22年1月31日までの予定。

北九州環境技術センター内に設置されたE3ガソリンの給油装置