Ubuntuリリースチームは2月27日(現地時間)、Ubuntu Linuxの次期バージョン「Ubuntu 9.04(開発コード名「Jaunty Jackalope」)」のアルファ第5版の公開を発表した。2月5日に公開された1つ前のバージョンであるUbuntu 9.04 α4と比べて目立った変更点はなく、パッケージのアップデートとバグフィクスが施されたバージョンと見てよさそうだ。CD ISOイメージのダウンロードはUbuntuのサイトなどから可能。

Ubuntu Linuxは現在、4月リリースを目標にUbuntu 9.04の開発が進められている。今回発表されたα5までに実施されたUbuntu 8.10からの変更点は以下の通り。

  • X.Orgの最新バージョン「X Server 1.6」
  • フォントサイズのカスタマイズが可能に
  • 新スタイルの通知システム(Flashによるデモ画面はこちら)
  • Linuxカーネル「2.6.28-8.26」
  • ファイルシステムに「ext4」をオプションで提供(デフォルトはext3)

なおext4については、9.04ではあくまでオプション提供という位置づけであり、デフォルト採用に関しては「9.04のリリース後、ユーザからフィードバックを受け、次のバージョン(9.10、開発コード名「Kalmic Koala」)に反映させていくことを検討している」(Ubuntuリリースチーム)としている。

Ubuntu 9.04 α4は開発者向けのアルファバージョンで、現在のところベータ第1版が3月26日に、リリース候補版が4月16日に、正式版「Ubuntu 9.04」は4月23日にリリースが予定されている。