西日本旅客鉄道と九州旅客鉄道は26日、2011年春に新大阪駅 - 鹿児島中央駅で運行開始する新幹線の列車名を「さくら」に決定した。2008年10月20日~11月30日まで実施した愛称募集の結果、168,951通の応募のうち、もっとも多い7,927通が「さくら」だったという。1829年に日本で最初の列車愛称として走り始め、近年は東京と九州を結ぶ寝台特急列車として親しまれた「さくら」の名前が、最新の新幹線に継承された。

「さくら」として走る新型新幹線車両

両社は、山陽新幹線と九州新幹線を直通する列車のために、N700系新幹線車両を仕様変更した新型車両を製造している。「日本の伝統文化が色濃く残る関西圏と九州圏を結ぶ新しい新幹線として、日本の美しさ、力強さ、凛々しさを表す“凛”をキーワードとして日本的なもてなしの心地よさを表現しました」(両社)。このコンセプトをもとに応募された愛称は、「さくら(7,927票)」「はやぶさ(6,917票)」「はやと(6,720票)」「さつま(6,024票)」「みらい(3,803票)」などだったとのこと。両社は、「2011年春、南から北上する桜前線にあわせて、九州新幹線(鹿児島ルート)全線開業時に運転を開始します。皆さまのご利用をどうぞよろしくお願いいたします」としている。