米Salesforce.comは2月25日(現地時間)、同社会計年度で2009年第4四半期(2008年11月-2009年1月期)決算を発表した。同四半期の売上は2億9000万ドルで前年同期比34%増、GAAPベースの純利益は1380万ドルで86%増となった。導入企業数は同四半期中に3600社増え、累計で5万5400社となった。

2009年度通年では、売上が10億7700万ドルで前年度比44%増、純利益が4340万ドルで137%増となっている。通年での契約社数は前年度比で1万4400社増えており、2009年度の伸びが大きかったことがわかる。サブスクリプション契約のユーザー数では、前年度比40万契約増の150万人超となった。

同社会長兼CEOのMarc Benioff氏は「Salesforce.comがクラウドコンピューティング企業としては初の10億ドル企業となったことを誇りに思う。また同時に、資金が貴重ないま、ソフトウェア購入に多大な投資は意味をなさない」とコメントする。IT企業各社が続々と年度末決算をむかえて総崩れ状態のなか、比較的不況に強い業態であることを誇示している。

このような好調な決算を受け、同社では2010年度の通年売上見通しを13億-13億3000万ドルの水準で想定している。