すべての分野におけるデザイナーにとって、色合いの決定は非常に悩むポイントなのではないでしょうか。カラーサンプルを使いながら理想的な色を探す、というのもよいですが、サイトデザインなどの場合はディスプレイにサンプルを当てながら、などというわけにはいきません。そんなときに有効なAIRアプリケーションが『DeltaE』です。「DeltaE」は、実際の色を数値化し、色差式で色相評価ができるアプリケーションで、CIE(1976、1994、2000)、CMCの色差について計算が行えます。

「DeltaE」を初めて起動すると、アップデートの有無についてチェックが行われる。念のため実行しておこう

「DeltaE」のメイン画面。二つの色が項目ごとに色差式で数値化されている。言語サポートは英語とイタリア語のみだが、とくに難解な記述などはない

C(彩度)やh(色の角度)などを調整してみよう。二つの色の項目に設定された数値を変更することにより、色相評価が行なえる

「DeltaE」を使用することにより、デザイナーはワークフローに基づき与えられた資料に合わせて色差式を選べるでしょう。色合いが数値として表現されているため、色差を正確に捉えることができます。様々な色合いを基調としたデザインを作る場合、色差式を駆使しつつピンポイントにマッチしたカラーコーディネイトを選び抜く際に利用価値のあるアプリと言えるでしょう。

(森 さおり/デジカル)

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