IE、Firefoxはまだ若い? 十数年の歴史を誇るWebブラウザ「OmniWeb」がフリーウェアに

The Omni Groupは24日 (米国時間)、Mac OS X向けWebブラウザ「OmniWeb 5.9」をフリーウェアとして公開した。動作環境はMac OS X 10.4.8以降。

これまでOmniWebは14.95米ドルのシェアウェアとして販売されてきたが、SafariやFirefoxなど高機能なWebブラウザが無償配布されることが一般化、近年ではバージョンアップの頻度低下が指摘されていた。同社がOmniGraffleやOmniOutlinerなどの製品で成功を収めたこともあり、無償化に踏み切ったもの。マウスの動きに視覚効果をくわえる「OmniDazzle」と不要なファイルを削除する「OmniDiskSweeper」、メモリリークの発見に役立つ開発支援ツール「OmniObjectMeter」についても、あわせて無償化されている。

OmniWebは、1995年にNeXTSTEP専用のWebブラウザとして開発がスタート。一貫してObjective-CおよびNeXTSTEP由来のAPIを利用して開発されているが、OSベンダーの変遷にあわせ対象プラットフォームはOPENSTEPからMac OS Xへと変更されている。レンダリングエンジンについても、当初は独自開発のものを採用していたが、バージョン4.5以降はWebCore / JavaScriptCore (現在のWebKit) に変更されている。