統合開発ツールNetBeansの開発チームは19日(米国時間)、次期NetBeansを「NetBeans 6.7」として2009年6月にリリースする予定だと発表した。次期NetBeansはこれまで"7.0"として開発が進められており、2008年12月には最初のマイルストーン版が公開されている。今回の発表は、これが「NetBeans 6.7」としてリリースされることに決まったというものである。

コミュニティ向けのアナウンスでは、バージョン番号を変更した理由が「イノベーションと品質の改良をより早くコミュニティに提供するため」だと説明されている。NetBeansのバージョン番号のガイドラインでは、大きな変更を伴うリリースは5.0や6.0のようなメジャーバージョンとして、互換性を保ったままの小さな変更の場合には6.1や6.5のようなマイナーバージョンアップとしてリリースすることになっている。次回は大幅な変更を加えることよりもより早い時期に新しいバージョンを提供することを優先し、"6.7"としてリリースすることにしたとのことである。

NetBeans 6.7にはMavenプロジェクトのサポートやProject Kenai(Sun Microsystemsが開始したオープンソースプロジェクトのホスティングサイト)のサポートをはじめとして、多くの興味深い新機能が含まれている。将来的にはJava EE 6仕様もサポートされる予定だという。NetBeans 6.7の新機能の詳細は公式サイトのドキュメントを参照していただきたい。

なお、6.7の2番目のマイルストーンとなるNetBeans 6.7 milestone 2は来週中にリリースされる予定とのこと。現時点ではmilestone 1のほかに毎日更新される開発版ビルドがダウンロードできる。いずれも日本語化に対応している。