携帯電話の業界団体「GSMA」と17社の携帯電話メーカーおよび通信事業者は2月17日、メーカーが異なる携帯電話でも充電器を共用できるようにするクロスインダストリー標準を目指した取り組みを発表した。2012年の実現を目途に、共通の接続インターフェイスを採用したユニバーサル・チャージング・ソリューション(UCS)を策定する。

現時点でUCSイニシアチブには、3 Group、AT&T、KTF、LG、mobilkom austria、Motorola、Nokia、Orange、Qualcomm、Samsung、Sony Ericsson、Telecom Italia、Telefonica、Telenor、Telstra、T-Mobile、Vodafoneなどが参加している。これらは2012年1月1日までに、携帯電話の新モデルの大部分でUCSをサポートすることに合意している。UCSは充電器との接続にユニバーサル・チャージング・コネクタを使用し、またOMTP(Open Mobile Terminal Platform)が定める電力効率ターゲットの実現を目標としている。具体的にはマイクロUSBと欧米における4-STAR評価以上の充電器の組み合わせを想定している。

UCSが浸透すれば、ユーザーは端末ごとに充電器を所有する必要がなくなり、UCS対応充電器を接続するだけのシンプルな充電が可能になる。また、より多くの携帯ユーザーが電力効率に優れた充電器を利用するようになり、ムダな電力消費の削減にもつながる。