ついにここまで到達したMac版Google Chrome

GoogleのWebブラウザ「Google Chrome」Mac版について、最新の開発状況が公開された。開発メンバーの1人Michael Pinkerton氏のブログ に、米国時間の12日付で投稿された記事により明らかにされたもの。

「It's Alive!」と題された記事によれば、ここ数ヶ月でMac版Chrome開発チームは、レイアウトテストとWebKit互換性テストの段階から、アプリケーションユーザインターフェイスを設計する段階へとシフト。先週には、独立したWebCoreのレンダラープロセスとしてタブへの描画に成功、そのときのスクリーンショットがブログに掲載された。ただし、クリックに反応しないうえ、頻繁にクラッシュするなど問題は多いという。

Mac版Chromeのリリース計画については明言を控えているが、とてもとても長い道のり (We've got a very very long way to go) と表現されていることから、数ヶ月以上はかかる見込み。

Google Chromeは、タブごとに独立動作するなどのマルチプロセスによるアプローチと、高速JavaScriptエンジン「V8」といった特徴を備えるWebブラウザ。Safariと同じオープンソースのレンダリングエンジン「WebKit」を採用したこともあり、ソースコードは多くのプラットフォームに対応するオープンソースソフトウェア (Chromium) として公開されているが、Windowsに依存する機能が含まれるなど解決されるべき課題が多いことから、2008年9月のWindows版公開以降も他のOSへの移植作業が続けられている。