Research In Motion (RIM)は、NTTドコモが20日より発売する同社のスマートフォン「docomo PRO series BlackBerry Bold」の記念レセプションを開催した。RIM最高執行責任者(COO)のドン・モリソン氏やNTTドコモ代表取締役社長の山田隆持氏が出席した。

乾杯の際に、ブラックベリーを使用した特別カクテルが振舞われた

モリソンCOOは冒頭で、2008年9月にNTTドコモが行ったBlackBerry Bold製品発表会から、2月20日の発売に漕ぎ着けるまでは、「非常にチャレンジングな課題であった」と振り返った。なかでも、ドコモがRIMに要求した日本向けのカスタマイズは、「前代未聞のクオリティ」であったという。その要求をクリアしてBlackBerry Boldを発売できることは、「ドコモとの協業において非常に多くの成功をもたらした結果」であると評した。

また現在、日本市場でドコモの端末販売台数が落ち込んでいる状況については、「BlackBerry Boldが発売されるのを待ち構えている人がいるからだ」とコメント。その上で、BlackBerry Boldがさまざまな機能を搭載したハイエンドモデルである点をアピール。「高機能なデバイスを好む日本のユーザーにも満足してもらえる」と自信を見せた。

RIMのCOOであるドン・モリソン氏

巨大な「BlackBerry Bold」のモックアップが展示されていた

次に、NTTドコモの山田社長がゲストとして登壇。日本のスマートフォン市場に関して、「BlackBerry Boldを含めたスマートフォンは昨今非常に大きな注目を浴びており、ドコモとしても強化していきたい分野だ」と述べた。これまでスマートフォンは、法人ユーザーの利用者が多かったが、BlackBerry Boldは、法人にも個人にも使ってもらえる端末になっていると評価した。また同端末の提供にあたり、専用のコールセンサーを用意し、ユーザーサポートを強化すると説明した。

続いて、RIMの本社があるカナダの駐日大使であるJonathan T. Fried氏が登壇。Boldの発売に対して、「カナダの代表として、また10年に渡るBlackBerryのユーザーとしても、RIMとドコモのパートナーシップを歓迎する」と祝辞を述べた。

NTTドコモ社長の山田氏

駐日カナダ大使であるFried氏

レセプション会場にはタッチ&トライコーナーも

会場にはタッチ&トライコーナーとして、BlackBerry Boldの実機が用意されていた。こちらの実機は、日本語のメニュー表示に対応しており、予測変換に対応した日本語文字入力システムが利用できる。このほか、フルキーボードを使ったメールやGoogle Talkといったコミュニケーション機能も利用可能。ただし、製品発表時に対応することを示唆していたiモードメールには対応していない。

なお同端末の価格は、ドコモの関係者によると「オープン価格ながらバリューコースによる一括購入で3万円台後半になる予定」とのこと。故障時などのサポートについては、「個人向けについてはドコモショップで取り扱うが、通常音声機種とは異なり、RIMに修理などを依頼するかたちになる。場合によってはカナダまで搬送することもある」という。

QWERTY配列のキーボードを搭載

裏面

左右側面

上下側面

十字キー部分がトラックボールになっている

日本語は予測変換にも対応

(memn0ck/K-MAX)