ユーキャンは29日、第7回生涯学習実態調査結果を発表した。この調査から、約8割が不況下で生活が厳しくなったと感じており、今後の自己防衛として資格や技能を身につけたいと考えている人の割合が4割以上にものぼることが明らかになったという。調査は20~60代の男女500名を対象にインターネットで実施した。

この調査でユーキャンは、語学や資格取得のための勉強はもちろん、一般的に趣味とされる読書や音楽鑑賞、スポーツ等、自分が好きなときに好きな形で続けていくことも、生涯学習であると定義している。その上で「現在、何か『生涯学習』をしていますか」との問いに、約半数の人が「生涯学習をしている」と回答した(50.8%)。

現在、何か「生涯学習」をしていますか? / 現在、「生涯学習」としてどのようなことを行っていますか?(複数回答)

生涯学習にかける1ヶ月あたりの費用平均は8,675円となり、これまでの調査で年々増加していた費用金額が、初の減少となった。別の問いでは約8割が「最近生活が厳しくなった」と回答していることから、不況による収入の伸び悩みや物価高等の影響を受けて、趣味を含む生涯学習にかかる費用を抑えていることがうかがえるとのこと。

1ヶ月あたりどのくらい費用をかけていますか? 年代・男女別平均金額 / 「全体平均額」年別推移

生活が厳しい状況にあるなかで、不況下の自己防衛のために資格や技能を身につけたいと考えている人の割合が4割以上にものぼることが分かった。世代別に見ると、20~40代においては約半数となり、若い人ほど資格・技能取得に関心が高い結果となったという。また、資格・技能取得のためにかけられる費用は、1ヶ月あたり1万282円となり、生涯学習にかける金額をはるかに上回った。

身につけたい資格・技能について尋ねたところ、TOEICが1位(20.7%)。次いで行政書士(19.2%)、ファイナンシャルプランナー(16.4%)という結果となった。

どのような資格取得や技能取得をしてみたいですか?