パナソニックは28日、コンパクトデジタルカメラLUMIX(ルミックス)シリーズの新製品として、防塵、防水、耐衝撃構造を備えた「DMC-FT1」を発表した。発売日は3月6日で、価格はオープン。推定市場価格は4万7,000円前後。

ルミックス「DMC-FT1」 ※サンライズオレンジ

DMC-FT1は、ルミックスシリーズ初となる防水、防塵、耐衝撃構造を採用し、マリンスポーツやウィンタースポーツなどアウトドアシーンを想定したタフモデル。水深3mで60分までの撮影が可能な防水・防塵機能と、約1.5mからの落下に対する耐衝撃性能を備える。防水・タフ性能の実現のために、プッシュ式の電源スイッチボタンを採用し、モードダイアルは背面に配置した。同時発売で、水深40mに対応するマリンケース(DMW-MCFT1)も用意されている(別売)。

新モデルでは、カメラが自動でシーンを判別して最適なモードに設定し、動体追尾AF/AE機能や暗部補正、全自動逆光補正機能を搭載した「おまかせiA」モードが進化。登録した人に優先的にピントと露出を自動で合わせる「個人認識」機能が新たに組み合わせられた。写真に同じ人が何度も撮影されていると、カメラがその顔を認識し、自動で登録を促すという。また、撮影前に登録することも可能。名前や年齢なども登録が可能で、撮影時に、フォーカス枠の下に名前が表示されたり、3歳未満の登録者では、赤ちゃんモードに自動で切り替わる。

動画機能については、従来の「QuickTime Motion JPEG」記録のほかに、AVCHD規格のサブセットとなる「AVCHD Lite」に準拠した動画記録が可能となった。映像出力はHDMI出力端子を備える。また静止画撮影時に搭載されていた「おまかせiA」モードが、動画撮影時でも対応するようになった。動画での判別シーンは、「顔」、「風景」、「接写」、「ローライト」、「通常」と5種類。画面全体の中から暗い部分だけを明るく自動補正する「暗部補正」にも対応する。

主な仕様は、1/2.33型有効画素数1210万画素のCCDを搭載。レンズは屈曲式の光学4.6倍ズームレンズを搭載し、焦点距離は35mm判換算で約28~128mm相当。光学式手ブレ補正機能を搭載する。23万ドット2.7型液晶モニターと約40MBの内蔵メモリーを搭載。感度は通常時でISO 80~1600、高感度モード時でISO 1600~6400。サイズは98.3(W)×63.1(H)×23(D)、重量は163g(本体のみ)。ボディーカラーは、フォリッジグリーン、サンライズオレンジ、ソリッドシルバーの3色。

ルミックス「DMC-FT1」背面

ルミックス「DMC-FT1」上面

ルミックス「DMC-FT1」 ※フォリッジグリーン

ルミックス「DMC-FT1」 ※ソリッドシルバー