ネットマーケティングを行うアイシェアはこのほど、節分の風習として近年知られるようになった「恵方巻」についてのアンケート調査の結果を発表した。調査は20代から40代を中心とするネットユーザー男女413名を対象に、昨年12月末にインターネットによって行われた。

恵方巻は、その年の縁起の良い方角(吉方位)を向いて巻き寿司を切らずに丸ごと食べるという関西の風習。食べるまでは一切話してはいけないとされる。海苔業界やコンビニチェーンなどの取り組みにより全国的に広まった。

「恵方巻を知っていますか? また、食べますか?」

「恵方巻を知っているか」との問いに「知らない」と答えたのはわずか7.3%で、認知度は実に9割以上。関西発祥とはいえ、今や恵方巻の存在は日本人の常識となっているようだ。

一方、実際に恵方巻を「食べる」とした人は全体の39.7%と4割弱にとどまり、認知度とのギャップを見せた。地域別では、発祥の地である「関西」では68.6%が「食べる」と答え、「中国・四国」も55.6%と半数を超えたが、「関東」では30.5%などその他の地域では軒並み3割前後にとどまった。

集計結果から見ると「恵方巻を知っているが食べない」人は関東では6割以上にも上っており、認知度では「全国区」でも風習としての定着度はまだまだ、と言えそうだ。