ネットレイティングスは27日、ニールセン・オンライン(Nielsen Online)が提供するインターネット利用動向調査「NetView」の2008年12月データを公表した。これによると、楽天が運営する「楽天市場」の2008年12月の総利用時間は8億2,177時間で、競合する「Amazon.co.jp」「Yahoo!ショッピング」の合計6億858万時間を大幅に上回る結果となった。

主要ショッピングサイトの総利用時間の推移(2008年10-12月、家庭と職場からのアクセス)

2008年12月の主要ショッピングサイトの総利用時間は、「楽天市場」が8億2,177時間(前月比5%増)、「Amazon.co.jp」が3億1,865時間(同7%増)、「Yahoo!ショッピング」(同36%増)が2億8,992万時間。楽天市場の総利用時間が、その他の2社の合計を2億時間以上上回る結果となった。

楽天市場の総利用時間は、3カ月連続で増加。Amazon.co.jp、Yahoo!ショッピングの総利用時間も、楽天市場と同様に増加している。特にYahoo!ショッピングは、前月比で36%の大幅増となった。

サイト利用者のロイヤリティを表す指標である「一人あたりの利用時間」「一人あたりの利用ページ数」で見ると、一人あたりの利用時間では、楽天市場が2,287秒、Yahoo!ショッピングが1,069秒、Amazon.co.jpが1,080秒。

一人あたりの利用ページ数では、楽天市場が85ページ、Yahoo!ショッピングが45ページ、amazon.co.jpが34ページとなっており、「楽天市場が、Amazon.co.jpとYahoo!ショッピングを頭ひとつリードしている」(ネットレイティングス)。

また、利用者数ではAmazon.co.jpの後を追うYahoo!ショッピングは、これらのロイヤリティ指標では逆転していることも分かった。

ネットレイティングス代表取締役社長兼ニールセン・オンラインチーフアナリストの萩原雅之氏は今回の結果について、「利用者数の大きな伸びはないものの、年末需要に応じて総利用時間は3カ月間で各主要ショッピングサイトとも7~15%も増加している。これは一人あたりの利用時間の増加によるもので、オンラインショッピングが生活者にとってより重要度を増してきている表れ」と話している。