東芝は、デジタルハイビジョンレコーダー「VARDIA(ヴァルディア)」シリーズの新モデル「RD-G503」「RD-E303」を発表した。発売は、2月1日を予定しており、価格はオープン。市場価格はRD-G503が7万円前後、RD-E303が6万円前後と予想される。

本体全面に、大型液晶パネルと操作キーを装備する「RD-G503」(ブラック/ホワイトの2色展開)。VHS機の操作体系になれたユーザー向け

今回発表されたRD-G503は、従来のアナログ放送や、VHS機からの乗り換えユーザー向けとなるUIの装備を特徴とするモデルで、一方のRD-E303は、レコーダーとしての標準的な機能を備えた入門機。RD-G503は500GBのHDDを、RD-E303は320GBのHDDを内蔵する。

光学ドライブはDVDマルチドライブを搭載(従来モデルのRD-E302ではカートリッジタイプのDVD-RAMにも対応していたが、今回は両モデルとも非対応)。両モデルとも、デジタル専用のシングルチューナー機で、アナログ放送用のチューナーは搭載されていない。また、上級グレードのモデルとは異なり、MPEG-4 AVC/H.264方式などへは対応しておらず、i.Link端子も装備されていない。

スタンダードなハイビジョンレコーダー「RD-E303」。「RD-E300」から熟成が続けられているVARDIAシリーズのエントリーモデル

RD-G503本体のフロントパネルには、大型の液晶が設置されており、放送の受信時に、その放送局名と番組名が表示される。地上アナログ放送の時代には、何chがどこの放送局というのが、比較的ダイレクトだったのでチャンネル表示だけでも問題はなかったが、地上デジタル放送の場合、従来とは異なる表示となる。しかしながら、放送局名と番組名が表示されるRD-G503では戸惑う心配もいらない。

また、この液晶パネルの装備により、本体だけでの録画予約が可能な「かんたん本体予約」にも対応。本体の「予約」ボタンを押し、曜日・時間とチャンネルを、同じく本体の前面パネルに装備された十字カーソルで入力、決定ボタンを押すと録画予約が設定される。このように本体から録画予約を行う場合でも、液晶画面にはEPGからのデータに基づき、放送局名と番組名が表示されるので、録画予約を間違えるということも起こりにくい。なお、Gコードでの録画予約には対応していない(本体のみでGコードに対応させようとすると、本体側に10キーを配置しなければならない)。

もちろん、一般的なデジタルレコーダーと同様に、EPGからの録画操作も可能だ。また、EPGからだけでなく、かんたん本体予約と同様に曜日・時間とチャンネルを指定してテレビ画面を見ながらリモコンで録画予約ができる「かんたん予約」機能も装備されている。その際には、テレビ画面に、チャンネル/放送局名/番組名/時間などの表示が行われる。

なお、両モデルとも、スタートメニューからの市販DVDの再生、ゴミ箱の自動削除、5~10秒でEPGを表示する高速起動モードなどの機能も搭載する。