安定資産として注目を集める金地金 - 4年連続で年間買取量を更新

    佐々木康弘  [2009/01/22]

    田中貴金属工業は21日、2008年の年間投資用金地金およびプラチナ地金の取扱量を発表した。

    金地金は、1月には1カ月間における買取量としては1973年の金輸入自由化以来の多さを記録。7月まで買取量が販売量を上回る月が続いたことから、2008年の買取量は販売量の約1.8倍となり、過去最高だった2007年の実績の約120%に達し、4年連続で年間買取量を更新した。

    9月からは世界的な金融不安と景気後退によって販売量が増加傾向に転じ、10月には2002年2月以来の月間販売量を記録。現在も継続して販売量が買取量を上回って推移しているとのこと。この結果2008年の販売量は2007年実績の約205%に達し、2002年以来の多さを記録した。株やドル、原油価格等が軒並み急落する中で、下落幅の小さい金地金は安全資産として注目を集めたものとみられる。

    プラチナ地金は、1月から6月までの6カ月間は買取量が販売量の約1.8倍となった。しかしながら世界的な景気後退と自動車販売の不振による自動車触媒需要の減少などから、7月より価格が急落。そのため7月以降は販売量が買取量を上回り、10月には過去20年間において最高の月間販売量を記録した。

    プラチナ地金は価格の割安感があることから現在も販売量が高い水準で推移しており、2008年の販売量は買取量の約2.7倍となり、2007年実績の約526%を記録した。買取量も2007年実績の約149%に達し、販売・買取ともに過去20年間の最高年間取引量となったことが分かった。

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