jQuery 1.3登場、競合プロジェクトと協力模索するSizzle投入

    後藤大地  [2009/01/15]

    jQuery: The Write Less, Do More, JavaScript Library

    John Resig氏は14日(米国時間)、jQueryの最新版となるjQuery 1.3を公開した。jQueryはJavaScriptで開発されたAjaxアプリケーション開発のためのフレームワーク。軽量で簡単な記述が可能であることから採用されるシーンが増えており、Ajax JavaScriptフレームワークとして高い人気を誇っている。

    jQuery 1.3における注目の機能は次のとおり。

    • 新しいCSSセレクタエンジンSizzleの搭載
    • 新しいAPIマニュアルjQuery API browserの提供
    • jQuery twistを使ったイベントデリゲーションの実現
    • 高速なポジション計算を可能にするためにオフセットまわりの処理を改善
    • 高速なHTMLアペンディングを実現するためにHTMLインジェクション処理を改善
    • イベントハンドリングを簡略化するためにイベント処理を改善

    最初にjQueryがリリースされたのは2006年1月14日(米国時間)だ。jQuery 1.3の公開はjQueryが登場してからちょうど3年目となる。1.3は公開されたばかりだが、バグ修正を目的としたjQuery 1.3.1の公開が1週間から2週間後に計画されている。

    実行速度の向上や機能の改善といった点もあるが、jQuery 1.3は2つの点で注目される。1つ目はSizzleだ。1.3で導入されたSizzle JavaScript Selector LibraryはjQuery独自のプロダクトではなく、独立したプロジェクトだ。John Resig氏はAjax JavaScriptフレームワークには競合が多く協力関係があまり築けていないとみており、Sizzleといったプロダクトをほかのプロジェクトでも採用していくことで協力関係を実現していきたい狙いがある。

    2つ目は組織的なものだ。jQueryプロジェクトを支援する目的でファウンデーションの設立について説明があり、今回はSoftware Freedom Conservancyに参加することでその母体を得たことが報告されている。開発はこれまで同様に継続されるほか、寄贈がこれまでよりも簡単に実現できるようになった。またコードがOSSやフリーソフトウェアであり続けることがさらに確認されることになった。

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