Element Traversal Specification

W3Cは22日(米国時間)、Element Traversal SpecificationをW3C勧告として発表した。Element Traversal SpecificationはDOMツリーの操作を規程したインタフェースのひとつ。プログラミングの複雑性を軽減することを目指している。

DOM Level 1では11種類のNodeインタフェースが規程されている。しかし実際にプログラミングで使われるのはそのうちElementノードだけであることがほとんどで、ほかのノードはプログラミング上煩雑なものとなっていた。Element Traversal SpecificationはElementノードだけを対象としたインタフェース。Firefox 3.1はすでにElement Traversal Specificationに対応したAPIを実装している。煩雑な判定処理が不要になり、プログラミング負荷が軽減されるとみられる。

ECMAScriptの場合 - Element Traversal Specificationより抜粋

Javaの場合 - Element Traversal Specificationより抜粋

ただし事前にJohn Resig氏が指摘していたように、Element Traversal Specificationには.childElementsが定義されなかった。同様の機能を提供する.childrenは主要ブラウザで対応している、または次のバージョンで対応が予定されている。今回の仕様には含められなかったが、JavaScriptを使う場合にはElement Traversal Specificationとともに.childrenも検討対象に含めておきたい。