半導体メモリメーカーの独Qimondaは12月21日(現地時間)、ドイツ・ザクセン州などから合計3億2,500万ユーロの融資を受けることを発表した。埋め込み型ワード線(Buried Wordline)関連の研究開発や生産に充てるという。

Qimondaは今回、ドイツ東部のザクセン州から1億5,000万ユーロ、ポルトガルの金融機関から1億ユーロ、親会社の独Infineon Technologiesから7,500万ユーロの融資を受ける。Qimondaは、ザクセン州の州都ドレスデンにメインの製造拠点を、ポルトガル・ポルトに研究開発および製造拠点を持つ。Qimondaはこれらの融資を利用して、最新技術である46nmプロセスを利用した埋め込み型ワード線の製造や生産性/歩留まり改善に役立てるとしている。

この融資は、政府機関や欧州の承認手続きを経て最終確定となる。

Qimondaは10月に3,000人の解雇を伴う再編計画を発表、今月初めには財務状況が厳しいことなどから、同社会計年度第4四半期(7-9月期)の業績発表を延期することを発表していた。

Qimondaはさらに、2億8,000万ユーロの融資保証をドイツ連邦政府およびザクセン州から受け取る予定も明らかにしている。