ひげがあっても若く見えるキアヌだが、今年で44歳。「時がたつのは早いね」などというつぶやきも聞かれた

17日、映画『地球が静止する日』のプロモーションのため、キアヌ・リーブス、ジェニファー・コネリー、ジェイデン・スミス、スコット・デリクソン監督が来日し、記者会見がおこなわれた。

地球に巨大な謎の物体が秒速3万キロで近づいていることが発覚、緊急招集されたヘレン(ジェニファー・コネリー)ら科学者たちは、死を覚悟しながらもその敵と戦うことを決意する。そして、目の前に現れたものは巨大ロボットと宇宙からの使者だった。使者(キアヌ・リーブス)は自分をクラトゥと名乗り、ある任務のために地球にやってきたことが次第に明らかになっていく。ヘレンと義理の息子・ジェイコブ(ジェイデン・スミス)は、クラトゥと行動をともにすることで人類が最大の危機に直面していることを知る……。

左からスコット・デリクソン監督、ジェイデン・スミス、ジェニファー・コネリー、キアヌ・リーブス

キアヌ・リーブスは2年ぶりの来日。黒のスーツでびしっときめていたが、ときおり鼻歌を歌うなど終始ご機嫌な様子だった。「すばらしいビジョンをもった監督と才能にあふれた俳優たちに囲まれての仕事だった。袖をまくって"やるぞ"という気持ちで臨んだ作品だね」と話した。

ヒロインのジェニファー・コネリーは、「いちばん難しかったのは、(特殊撮影のための)グリーンスクリーンの前、つまり何もないところで演技をしたこと。謎の球体が地球に下りてくるところでは、とても想像力を使ったわ」。『ビューティフル・マインド』(2001)でオスカー女優となったジェニファーだが、CGを多用した本作の撮影に苦労した面もあったようだ。

折れてしまいそうなほど華奢で、美しい瞳が印象的だったジェニファー・コネリー。劇中では、このスタイルからは想像できないほど、タフな女性を演じている

10歳のジェイデン・スミスは初の海外で、初の来日会見。司会者から「優しい質問をお願いします」というアナウンスも。第一声のあまりのかわいさに会場ではどよめきが起きていた

ジェニファーの義理の息子を演じた、ジェイデン・スミスはウィル・スミスの愛息。前作の『幸せのちから』(2006)では親子共演を果たし、天才子役と騒がれた。今回は"他人"のスーパースターとの共演で、しかも何かとプレッシャーのかかる2作目。ジェイデンは、「プレッシャーは感じていたけど、撮影は楽しくて、気分がよかった!」と話し、「両親からは"役を演じるのではなく、その瞬間を生きなさい"と言わたんだ」とステキなアドバイスを受けていたことを明らかにした。

もし、地球が静止する日がやってきたら、最後の晩餐はどうするかという質問に、デリクソン監督は「帝国ホテルの寿司!」と日本通ならではの解答。ジェイデンは「まだ食べたことがないから、石を食べてみたい」。ジェニファーは「食欲があるかどうかわからないわね。でも、家族と食べたいわ」と話した。キアヌは「ステーキがいいかな。それに、シーザー・サラダや(フランス産)マルゴーのワインをつけたいね。あとチョコレートケーキも欲しいな!」と茶目っ気たっぷりに答えていた。

(C)2008 TWENTIETH CENTURY FOX

『地球が静止する日』は12月19日(金)より、日劇1ほかで全国ロードショー。

撮影:石井健