米Sun Microsystemsは12月16日(現地時間)、UltraSPARC T2をベースにしたCMT(Chip Multi-Threading) Reference Design Kit(RDK)の提供を開始した。これは同社初のCMT向けデザインキットで、同RDKの利用により、UltraSPARC T2を使った組み込みシステムの設計や開発、テストが可能になる。同プロセッサのエコシステム拡大と利用促進が狙い。RDKは同社サポートページより注文が可能。

UltraSPARC T2は1つあたり8スレッドの同時動作が可能なコアを8つ内蔵したプロセッサで、システムあたり最大64スレッドの動作が可能。RDKには、このCMT動作に特化したプロセッサの設計や検証に必要なツールが一通り同梱される。RDKにはSolaris 10を含むソフトウェアツールキット群のほか、ATXベースのUltraSPARC T2マザーボードが同梱され、各種動作の検証が可能。マザーボードにはPCIeスロット、XAUIスロット、GbE、USB 2.0、SAS/SATAの各インタフェースが用意される。