XFree86プロジェクトは15日 (米国時間)、フリーなX Window System実装の最新版「XFree86 4.8.0」をリリースした。各種プラットフォームに対応したソースコードは、同プロジェクトのWebサイトまたはミラーサイト経由で配布される。

今回のリリースは、セキュリティ問題の修正とドライバの機能強化が中心。ATI RADEONシリーズのサポートが強化され、より新しいGPUが利用可能になった。Xサーバで確認されていたPCI-XとPCI Expressにまつわる不具合も、修正されている。

XFree86は、1992年に設立されたオープンソースによるX Window Systemの実装。かつては多数のPC-UNIXにウィンドウシステムとして採用されていたが、バージョン4.4.0から導入されたライセンスにGNU GPLと矛盾する条項が含まれていたことや、開発者のX.Org Foundationへの移籍が相次いだことから、開発ペースが低下。現在では、大半のPC-UNIXディストリビューションがX.Orgの開発するX Window Systemへと移行している。