ユーザランドで動作するファイルシステム「MacFUSE 2.0」が公開 (画面はMacFUSEに対応した「SpotlightFS」を使用)

GoogleのMacFUSE開発チームは9日 (米国時間)、FUSEのMac OS X移植版「MacFUSE 2.0」をリリースした。動作環境はMac OS X 10.4以降、修正BSDライセンス準拠のオープンソースソフトウェアとして公開される。

MacFUSEは、ファイルシステムをユーザランドに実装するAPI「FUSE (Filesystem in USErspace) 」のMac OS X移植版。MacFUSE自体はファイルシステムの機能を持たないため、Spotlightの検索結果を一般的なファイルとして操作可能になる「SPotlightFS」など、関連プロジェクトとして開発されているアプリケーションが必要。

メジャーバージョンアップとなる今回のリリースでは、64ビット対応を実施。カーネル機能拡張 (KEXT) やC言語ベースのライブラリ、Objective-Cベースのフレームワークまで64ビット化されている。システム環境設定のペインとしてインストールされるようになり、更新などメンテナンスが容易になった。

ほかにも、Solaris 10で実装されたシステム情報取得機構「DTrace」のサポートや、Leopard以降のシステムで使用される64ビットiノード番号への対応などが実施された。実験的な機能として、Snow Leopardのサポートや、シングルプロセスで同時に複数のファイルシステムが動作可能になるなどの拡張が加えられている。