日本HP、オンラインサービスなどに最適化した大容量ストレージの出荷を開始

      [2008/12/10]

    日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は12月10日、SNSや動画・音楽などのコンテンツ配信を行うサービスプロバイダなど、オンラインサービスおよびデジタルメディアビジネスに最適化したリッチコンテンツ用ファイルサーバ市場向け大容量ストレージ「HP StorageWorks 9100 Extreme Data Storage System(ExDS9100)」を発売、即日出荷を開始したことを発表した。

    「HP StorageWorks 9100 Extreme Data Storage System(ExDS9100)」の外観

    パフォーマンスブロック部

    キャパシティブロック部

    日本HP エンタープライズ ストレージ・サーバ事業統括 ストレージワークスビジネス本部 本部長 富岡徹郎氏

    ストレージの使用量は年々増加している。「2008年~2012年の間に年率50%の成長が予測されている」(日本HP エンタープライズ ストレージ・サーバ事業統括 ストレージワークスビジネス本部 本部長 富岡徹郎氏)であり、「特にファイルベースのストレージ形態へのシフトが進んでおち、現在、非定型であるファイルベースのストレージ容量は、定型データのブロックデータを凌ぐ勢い」(同)となっているという。

    ビデオのストリーミング配信や、音楽配信、SNSなどの新たなビジネスモデルの登場により、これまで用いられてきたミッションクリティカルな領域でのストレージ活用とは異なった新しいデジタルデータの活用を生み出しており、今回の製品はそうした新しい価値を提供する「まったく新しい大規模、低GB単価のファイルサービスソリューション」(同)とする。

    ストレージ使用量は年々増大している

    米Hewlett Packard ストレージワークス ネットワークアタッチドストレージ、バイスプレジデントのドノバン・ニッケル氏

    また、「1999年、全世界のデジタルデータの総量は160EBだったが、2010年にはこれが988EBまで拡大することが見込まれている。これは18カ月にデータ量が2倍になることを意味している」(米Hewlett Packard ストレージワークス ネットワークアタッチドストレージ、バイスプレジデントのドノバン・ニッケル氏)であり、より大容量のストレージが必要とされているとする。

    全世界規模で情報量の増加が進む

    同製品は以下の3つの特徴を持つ

    1. 大容量ストレージを収容可能なアプライアンスファイルサーバとして活用できる
    2. サーバとストレージを独立して拡張できる柔軟性と信頼性を兼備した「スケーラブルNASアーキテクチャ」を採用
    3. 急激に拡大する新興市場での利用を想定したコストパフォーマンス

    最小構成は、「HP BladeSystem c-Class c7000エンクロージャ」をベースにサーバブレード「ProLiant BL460c 」を4台と82TBのディスクブロック3台、合計246TBのストレージとなっている。メインキャビネットの最大構成は、ブレードサーバ16台(128コア)、328TBのストレージであるが、より大規模なストレージに対応するために拡張キャビネットが用意されており、こちらは最大492TBのストレージであり、両方を合わせたディスクの最大搭載量は820TBとなる。

    最小構成は246TB、ブレードサーバ4台

    また、サーバ、ストレージともに管理ツールで簡単に管理することが可能だ。例えば、サーバを追加する場合、ブレードをエンクロージャに挿入、管理ツール上で「Install server」コマンドを入力すると、システムが自動でOSとシステムソフトウェアをブレード上にインストール。インストールの終了後、追加分のブレードは、自動的にクラスタのメンバとなり、すべてのファイルシステムにアクセス可能な状態となる。一方のストレージの追加も、ディスクブロックごとの増設となるが、ストレージグループやLUN、ファイルシステムがフォーマット済みであり、ケーブルを接続し、管理ツール上で「Discover Storage」コマンドを発行することで、新たなファイルシステムとしてその場で使用可能となる。

    日本HP エンタープライズ ストレージ・サーバ事業統括 ストレージワークスビジネス本部 ビジネスディベロップメント担当マネージャ 高橋宏人氏

    こうした柔軟性と信頼性を同社では"スケーラブルNASアーキテクチャ"と称しているが、「サーバ(クラスタファイルシステム)とストレージが独立しているため、パフォーマンスと容量を別々に自由にスケールさせることが可能」(日本HP エンタープライズ ストレージ・サーバ事業統括 ストレージワークスビジネス本部 ビジネスディベロップメント担当マネージャ 高橋宏人氏)なことが特長である。

    また、サーバ層およびストレージ層がそれぞれ仮想化されているため、サーバの障害時には別のサーバに高速で切り替わり、別経路によりストレージへアクセス可能なほか、どのサーバからもすべてのストレージ上にあるデータにアクセスすることが可能という特長も備えている。

    「スケーラブルNAS」アーキテクチャの概念

    高橋氏は「ターゲットは必ずしもミッションクリティカルな領域ではなく、動画、SNSなどの無料サービスや、地図情報、監視カメラ、医療画像など、1ファイルあたりの容量が巨大なビジュアルな情報である」とし、「パフォーマンスやデータ保護に対して大きな投資をしないユーザーに対しても、部門共有ファイルサーバ並みの容量単価の安いストレージ要件として提供していく」とする。

    ExDS9100が狙うターゲットマーケット

    同社では、2009年3月末受注分までの同製品を対象としたキャンペーンを開始、ExDSベースラック、同パフォーマンスシャーシ、ブレードサーバ4台搭載のパフォーマンスブロック、246TBのキャパシティブロックの構成に、OSとして「Red Hat Enterprise Linux 4」、ExDS9100管理ツール、PolyServe Clustered File Systemを組み合わせたものを最小構成とし、キャンペーン価格5,162万8,500円で提供する。この場合、1GBあたりの単価は199.9円となる。

    また、初期導入コスト軽減のためのフィナンシャルプログラムとして、キャンペーン価格にサポート費を加えた総支払額5,549万2,200円(税別)を、ゼロ金利で36カ月払いにする「ExDS 金利ゼロ36 プログラム」ならびに、さらに初期の支払い金額を抑え、段階的に支払額を引き上げていく36カ月払いのプログラム「ExDS 金利ゼロ・ステップ36 プログラム」も用意されている。ゼロ・ステップ36を最小構成に適用した場合、最初の6カ月は、246TBのストレージを月々68万5,088円の支払いとなり、月々のGB単価は2.8円となる。

    2つのフィナンシャルプログラムを用意

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