誰もが気付かないうちに、石油や太陽光のようなエネルギー源になってしまう発電機器が、渋谷ハチ公前広場に登場した。路面に埋め込まれ、通行人が踏んだときに起こる振動を電気に変換する「振動力発電」を行う「発電床」は、体重60kgの人が2回足ぶみすると約0.5Wを発電する。設置期間は5日~25日。
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設置場所は、渋谷ハチ公前広場内の渋谷区憲章パネル前・横。右写真がパネル横の路面に埋め込まれた発電床だ。セレモニー取材中もひっきりなしに人が通行していたが、それでも平日1日の通行量が90万人という数字には驚かされる |
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発電床は、慶應義塾大学の大学院生でもある音力発電代表取締役の速水浩平氏が発明したもの。今回、渋谷区が環境保全事業の一環として、1日70万~90万人が通行するという渋谷駅前広場に設置した。5日に行われた「渋谷ハチ公前広場クリーンエネルギー実証実験 オープニングセレモニー」で、同区環境保全課長の松嶋範行氏は、国内外のメディアを前に「渋谷区は昼間人口が夜間人口の3倍に上る街。そのため、外来者に参加してもらえる省エネおよびCO2排出削減対策が必要だった。」と設置のきっかけを説明。また、「発電量や耐久性などを計測し、実験結果を発電効率の向上やより大規模な展開へとつなげていければ」と展望を語った。さらには、「単なる環境配慮型の発電なら、太陽光発電や風力発電でもよかったが、文化発信基地としての特性を生かす意味で、新しい試みにチャレンジした」と"新発明エネルギー"の話題性にも期待を寄せた。
速水氏は、電気を音に変換するスピーカーに着想を得て、「電気が音になるなら、逆も可能なはず」と考え、振動力発電の発明にいたった。今回の設置で発電された電力はエコイルミネーションのLED照明に使用されるが、2011年を目標に渋谷ハチ公前広場の地面すべてを発電床にするという構想もあり、実現すれば40Wの蛍光灯400本を24時間点灯させる電力を得られる計算という。
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