コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)によると、京都府警生活経済課ハイテク犯罪対策室と南署、山科署は3日、自らが運営するホームページ「DSGAMEJP」を通じ、ニンテンドーDSゲームソフトを権利者に無断でアップロードし送信できる状態にしていたとして、大阪府寝屋川市の37歳の職業不詳男を、著作権法違反(公衆送信権侵害)の疑いで再逮捕した。

男は今年7月26日、任天堂が著作権を持つ「マリオパーティDS」など5タイトルのゲームソフトデータを権利者に無断で複製し、ホームページ「DSGAMEJP」で販売。複製データを記録したmicroSDカードを京都市内の購入者男性に郵送していた疑いで、11月13日に他の二人の容疑者とともに、逮捕されていた

上記は著作権の「複製権」を侵害した疑いによる逮捕とみられるが、今回は、同じ著作権法違反でも、著作権者の「公衆送信権」を侵害した疑い。具体的には、「DSGAMEJP」を通じ、ニンテンドーDSゲームソフトを権利者に無断でアップロードし送信できる状態にしていたことが再逮捕の容疑となった。

直接の逮捕事実としては、7月31日、任天堂などが著作権を有するゲームソフト「リズム天国ゴールド」を権利者に無断でサーバにアップロードし、8月8日までに、インターネットユーザーに対して送信できるようにした疑いが持たれている。

同サイトでは、不正コピーしたニンテンドーDS用ゲームソフトをアップロードし、ダウンロード販売を展開。「DSゲームはダウンロードする時代」「全てのゲームが0~500円」など謳い、集客を図っていた。京都府警の捜査員によるサイバーパトロールの中で発見されたという。

さらに、ユーザーに対して、最初に「マジコン」を入手するように指示し、マジコンで海賊版ゲームソフトを稼働させる方法を写真付きで説明。マジコンの一種である「R4」も合わせて10,980円で販売していた。

警察の調べによると、2007年8月ごろから今年11月13日に逮捕されるまでの間、ゲームのダウンロード料金として約930万円、「マジコン」の販売代金として約450万円の振り込みがそれぞれ確認されている。