ヴイエムウェア、VDIの新製品「VMware View 3」を発表

      [2008/12/04]

    ヴイエムウェアは、VDI(Virtual Desktop Infrastructure)の新製品「VMware View 3」を12月3日より提供すると発表した。VMware View 3には、Enterprise EditionとPremier Editionの2つのエディションが用意され、Enterpriseには、VMware Infrastructure 3、VMware vCenter Server(旧名称:VirtualCenter Server)、VMware View Managerが含まれ、Premierはこれらに加えて新製品のVMware View Composer、11月17日に発表されたThinApp、試験的サポートのオフラインデスクトップが追加される。

    VMware View 3のパッケージング

    View Managerには、「統合アクセス」「仮想プリンタ」「マルチメディア リダイレクション」の3つの機能が追加。

    統合アクセスは、1つのインタフェースから複数のタイプのセッションにアクセスすることができる。VMware Infrastructure、Windows Terminal Server上で実行されているユーザーセッション、物理的PC上でホストされたデスクトップ環境に接続する。

    統合アクセス

    仮想プリンタは、汎用のプリンタドライバを用意することにより、個別にドライバをインストールせずに、ローカル及びネットワーク プリンタからの印刷を可能する。汎用ドライバのため、どの程度細かな機能がサポートされるか不安なところであるが、両面印刷、解像度、色、トレー構成などには対応するという。

    仮想プリンタ

    マルチメディア リダイレクションは、ストリーミングなどの動画再生を、サーバ側の機能ではなく、ローカルPCの機能を利用して行う。これにより、ネットワークにかける負荷を低減できるという。

    VMware View Composerは、クローン技術を利用して、個々の仮想デスクトップ環境をストレージに効率よく構築する新機能。まず、最も基本となるOSをゴールドマスターとして用意。このゴールドマスターをスナップショットすることにより、マスターVMを作成する。以降はこのマスターVMを複製し、ユーザー個別の仮想デスクトップ環境を作成する。ユーザーごとの仮想デスクトップ環境は、マスターVMとの差分とユーザーデータだけを持つため、全体のディスク容量を圧縮でき、作成自体も数秒で完了するという。また、マスターに反映した変更内容が、すべてのクローンOSに反映されるという。ゴールドマスターは、スナップショット作成以降解放されるため、サーバ稼働中でもゴールドマスターに対してパッチを当てるなどの作業が行えるというメリットもあるという。

    VMware View Composerのリンククローン

    ThinAppは、アプリケーションを仮想化する機能。通常、IE6とIE7、Microsoft Officeの異なるバージョンを同じデスクトップ環境で利用するのは不可能だが、ThinAppでは、アプリケーションのイメージとレジストリ情報を含む実行環境をMSIまたはEXE形式にパッケージ化する、マイクロソフトのApp-Vと同等の機能。パッケージの作成には、「ThinAppパッケージャ」というユーティリティが用意され、比較的簡単に作成できるという。アプリを実行するのに、クライアント側に特別なソフトは必要なく、一度作成してしまえば、個別にインストールする必要もないため、USBメモリ等で持ち運びも可能だという。

    ThinAppによるアプリケーションの仮想化

    オフラインデスクトップは、サーバ上の仮想デスクトップ環境を自分のローカルPCにそのままダウンロードして利用するというもの。最初はOSすべてをダウンロードするため時間はかかるが、2回目以降は差分データのみがダウンロードされる。ダウンロードはユーザーがチェックアウトを指示することで行われ、サーバ上の仮想デスクトップ環境はその時点で利用できなくなる。その後ユーザーがチェックインすると、ローカルPCの更新データがサーバ上にアップロードされ、仮想デスククトップ環境が利用可能になる。なお、ポリシー設定により、ある日数を経過するとダウンロードしたローカルPC上の環境を利用できなくすることも可能だという。これらは定期的なポーリングによりチェックされる。

    オフラインデスクトップ

    ヴイエムウェア 代表取締役社長 三木泰雄氏

    ヴイエムウェア 代表取締役社長 三木泰雄氏は「我々が考えるDesktop Virtualizationというは、単にシンクライアント化するものでなく、もっと広い概念でユーザーが自分の好きな場所で好きなデバイスで利用できるように強化していく。将来は、携帯端末での利用も想定し、世界を広げていきたいと」と述べた。

    価格は、View Enterprise Starter Kitが市場予想価格で約25万円から(10台までの同時接続ユーザライセンス、1年間Goldサポート込)から、View Premier Starter Kitが市場予想価格約42万円(10台までの同時接続ユーザライセンス、1年間Goldサポート込)からとなっている。

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