スポットワンセグをネット経由で複数拠点へ - KCCS、KDDIなどが実証実験

    笠井美史乃  [2008/12/01]

    京セラコミュニケーションシステム(以下、KCCS)/KDDI/京都パープルサンガ/京都放送/エフエム京都の5社と総務省近畿総合通信局は共同で、京都市内においてワンセグ対応携帯電話を利用した情報提供の実証実験を行う。実験期間は11月28日から12月6日まで。

    実証実験システム構成図。下段の「IPRF送信機」でコンテンツを配信、上段各拠点の「IPRF受信機」がワンセグ信号に変換する。下段中央の「D@TA Center」は「続きリンク」の登録を管理する

    スポットワンセグは、微弱電波により数メートル~数十メートルの範囲で提供されるワンセグ放送。今回の実験では、このスポットワンセグとKCCSが開発した「続きリンク」技術を融合した「ポットワン」サービスを活用する。続きリンクは、外出先で視聴したスポットワンセグ映像の続きを、後からネット経由で視聴可能とした技術。ポットワンを利用すれば、番組の途中でスポットワンセグの視聴エリアを離れる場合でも、自宅のPCで続きを見ることができる。

    コンテンツの配信にはKDDIが開発した「ワンセグIPマルチキャスト配信/RF変換技術(IPRF)」を用いる。これは、放送用映像コンテンツをIPRF送信機でネット配信用データに変換し、各拠点にあるIPRF受信機がこれをリアルタイムでワンセグ信号に変え、その拠点のスポットワンセグ放送電波に乗せるというもの。インターネットを経由して、複数の拠点へスポットワンセグの放送コンテンツを配信する形となる。

    今回は、京都パープルサンガ/京都放送/エフエム京都の協力により、京都市内の2カ所の施設で西京極スタジアムへの来場を促すコンテンツを配信。また12月6日に開催される京都サンガF.C.の試合では、選手のインタビュー映像などを各拠点へ同時に中継する。

    視聴実験には一般からの参加が可能で、参加者は個人のワンセグ対応携帯電話を使ってスポットワンセグで放送される専用番組を視聴することができる。また、この番組視聴中に続きリンクの登録をしておけば、帰宅後に自宅のPCから番組の続きを視聴することが可能だ。

    この技術については今年10月から実験が行われており、1回目の実験では東京・京都間にて収録済み映像をネットで送信し、受信した映像をスポットワンセグで放送した。2回目は同様にライブ映像をネット送信して放送。今回は3回目で、ライブ映像を複数拠点で同時に放送するのはこの実験が初めてだという。

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