この日、綾瀬が着用していた7代目の制服は芦田淳がデザインし、1982年から1990年まで使われていたそう

現在公開中の映画『ハッピーフライト』の大ヒットを記念し、27日に東京・有楽町にて綾瀬はるからをゲストに舞台挨拶をおこなった。この日、綾瀬をはじめCAキャスト陣はANA(全日空)の歴代の制服を着て登壇した。

7代目の制服を着て現れた綾瀬は、「私が生まれた年にもこの制服が着用されていたそうです。……1985年生まれです(笑)」。彼女の"天然" キャラから繰り出される、ツッコミどころ満載のコメントはこの日も健在。制服の着心地について聞かれ、「非常にフィット感があり、動きやすく、お上品な仕上がりだなあと思いました」と、まるでCMのようなコメントに会場からも笑いが。

上映前には綾瀬(写真右)をはじめ、ANAの歴代の制服を着たCAキャスト陣が入口に立ち、入場する観客にあいさつ

彼女が被っている帽子に話が及ぶと、「少し視界が狭いです……」。すかさず矢口監督が小声で「もうちょっと(帽子を)上げたほうがいいかも」とアドバイスするも、「でもこれが規定なんです」と綾瀬からダメ出しを受けてしまう。ちなみに監督によれば、「僕は舞台挨拶に出ても緊張しないんですけど、綾瀬さんが話す順番が来ると、ものすごく緊張するんです」とのこと。

その後、この日限りのサプライズとして、綾瀬が本物の飛行機さながらの"機内サービス"をおこなうことに。「ハッピーフライト」にちなんで、会場の「F」「L」「I」「G」「H」「T」列の11番の席に座った観客に、綾瀬からポップコーンとひこうき風船がプレゼントされた。

カートを運びながら花道を進み、観客にポップコーンとひこうき風船をプレゼントする綾瀬

舞台挨拶終了後の会見で、この演出がおこなわれた時の心境について聞かれた綾瀬は、「通路の細さとか、飛行機の機内に似てるなあと思いました」と語った。また、撮影中の綾瀬の珍エピソードも明らかに。「CAは新聞や雑誌、お飲み物も両手で渡すと教わっていたんですけど、この映画の中でお客様のカツラが落ちるシーンがあって。そしたら綾瀬さんが(演技指導の)先生のところに行って、『先生、カツラを直す時は両手でしょうか? 片手でしょうか?』って本気で聞いていたんですよ(笑)」と矢口監督。

どこまでもマイペースな綾瀬を前に、矢口監督(左)は最後まで翻弄されっぱなしだった

これを受けて綾瀬は、「物を渡す時は必ず両手で、と教わっていたので、カツラを片手で渡すのは失礼じゃないかと思って」とコメント。これには監督からも、「(片手でも両手でも)どっちでも失礼だと思うよ!」とツッコミが。しかし「そうですか?」と、彼女が意外に強気な態度に出たため、「いや、あなたならやっても大丈夫だと思うけど……」。監督もすっかり綾瀬の天然パワーの前に完敗してしまった様子だった。

最後は客席をバックに記念撮影