保険比較サイトの保険の窓口インズウェブは、インターネット専業銀行の利用動向についてのアンケート調査の結果を発表した。PCや携帯で簡単に残額の確認や振込、外貨預金などが行えるインターネット専業銀行の近年の増加を踏まえ、実際にどれほどのユーザーが利用しているかを探ろうというもの。調査は9月に同サイト会員を対象にインターネットによって実施され、6,652人から回答を得た。 調査によると、インターネット専業銀行の口座を持っている人は全体の56%となっている。

現在インターネット専業銀行の口座を持っているユーザー割合は56%(保険の窓口インズウェブ調べ)

ネット専業銀行の口座を持っているユーザーのうち最も多くの人が所有していたのは「イーバンク銀行」で74.6%。2位以下は「ジャパンネット銀行」、「住信SBIネット銀行」、「ソニー銀行」、「じぶん銀行」という順になった。なお、この順位は同サイトユーザーを対象としたものであるため、各銀行から発表されている口座数による順位とは異なっている。

インターネット専業銀行5行比較(保険の窓口インズウェブ調べ)

調査ではインターネット専業銀行の口座を持っているユーザーの3人に1人が複数の銀行を持っている事も判明。特に2007年9月からサービスを開始した「住信SBIネット銀行」の利用者にはこの傾向が強かった。これは、別のネット専業銀行の口座を使っていたユーザーからの乗り換え組が多いためと見られる。

このほか、現在ネット専業銀行の口座を持っている人の36%が「別のネット専業銀行の口座も持ちたい」と考えていることもわかった。新規参入が増えたことでユーザーが銀行の比較を始めたためと考えられ、インターネット専業銀行による顧客の獲得争いや囲い込みは今後激しさを増しそうだ。