映画『K-20 怪人二十面相・伝』の完成披露試写会が26日、都内・東京国際フォーラムにて行われた。舞台挨拶には映画に出演した俳優の金城武や松たか子らが登場し、会場に集ったファンに撮影時の感想やエピソードを披露した。

怪人二十面相、登場。このあと金城武に変身すると、会場は歓声の渦に

『K-20 怪人二十面相・伝』は、架空都市・「帝都」を舞台にしたアクション・エンタテインメント。怪人二十面相に騙され、二十面相に仕立て上げられた主人公・遠藤平吉。平吉は無実の罪を晴らすため、怪人二十面相に変装し、大怪盗・怪人二十面相と戦う決意をする。

舞台挨拶では、暗転した舞台にマントを翻しながら怪人二十面相がステージの上から颯爽と出現。舞台を軽やかに駆け抜けた後、イリュージョン演出で一瞬で金城武に変身して見せると大きな歓声と黄色い悲鳴、そして割れんばかりの拍手が会場にわき起こった。

(左から)阿部秀司プロデューサー、佐藤嗣麻子監督、高島礼子、國村隼、金城武、松たか子、仲村トオル、本郷奏多、益岡徹、奥田誠二プロデューサー

「撮影が楽しかった」と語る、主人公の遠藤平吉を演じる金城武(左)。サーカスの曲芸師でもある平吉は、その能力を活かし怪人二十面相を追い詰める

主演の金城は、「この作品に参加できて本当に幸せ。今日は本当に楽しんでいってください。ただネタバレだけは勘弁していただきたいなと……」と挨拶し、「撮影初日がウェディングドレス姿の松さんをおんぶするシーンなんですよ。足をけがしていたし、おんぶしているシーンは引きで見えないから、代わりの人がやってくれると言ってくれたんですけども、松さんは本人なんだと聞いて、『僕がやります』と……(笑)」と撮影時のエピソードを披露。

ヒロイン役を務めた松たか子も、「それが最初のシーンだったので、『こんな感じです私』と自分をさらけ出すことができました。最初にそういう緊張するシーンがあったのも、今思えばよかったのかな」と返し、「これで何かあったら責任を持ってケアさせていただきます」とおんぶシーンで酷使(?)された金城の足を気遣った。

問題(?)のウェディングドレス・シーン。これは満身創痍でもおぶらせていただきたい…かも

最後に挨拶を任された、怪人二十面相のライバル・明智小五郎役の仲村トオルは「明智小五郎は、小さな五郎と書きますが、小さくまとまらないように、大きくなりすぎて映画のバランスを崩さないように、気を遣って演技をしました」と、だじゃれを交えてコメント。会場の微妙な反応に「大きな会場なので、場を暖めようかと思ったんですけども……」と苦笑いだったが、「映画はおもしろくてみなさん熱くなると思うので大丈夫です」と映画の魅力には太鼓判を押した。

舞台挨拶のラストは再び金城にバトンタッチ。金城は、「めちゃめちゃおもしろいので、楽しんでください。それだけです」と自信満々のメッセージをファンに送り、舞台挨拶を締めくくった。

『K-20 怪人二十面相・伝』は、12月20日ロードショー。

(C)2008「K-20」製作委員会