Canonicalは英国時間の22日、Ubuntu Linuxの次期バージョン「Ubuntu 9.04」(開発コード名「Jaunty Jackalope」)」のα第1版をリリースした。対応プラットフォームはIntel x86とAMD64 / EM64T、デスクトップ用とサーバ用の2種類のディスクイメージが用意される。Ubuntuをベースに開発される派生ディストリビューションのKubuntuとXubuntu、Ubuntu Studioについても、v9.04 α1の配布が開始されている。

今回のリリースは、次期バージョン9.04に向けた最初のアルファ版。上流ディストリビューションに位置付けられるDebian GNU/Linux 5.0の開発状況にあわせ、収録するパッケージを更新している。Debian GNU/Linuxでは、次期バージョンに向けARM系アーキテクチャ (ARMEL) のサポートを進めているが、UbuntuとしてのリリースはUbuntu 9.04 α2以降になる予定とのこと。

Ubuntu Linuxは、毎年4月と10月の6ヶ月サイクルで新バージョンをリリースする方針。バージョン番号には西暦の下1桁と月2桁の組み合わせが使用されることから、Ubuntu 9.04は2009年4月のリリースが見込まれる。公式スケジュールによれば、2009年3月26日のβ版、4月16日のRC版を経て、4月23日に正式版としてリリースされる予定。