西日本旅客鉄道(以下、JR西日本)はこのほど、鉄道事業法第28条の2第1項に基づいて、関西本線の支線(八尾~杉本町間)の廃止届出書を国土交通大臣へ提出したと発表した。同支線は関西本線(大和路線)の八尾から阪和線の杉本町を結ぶ11.3kmで、阪和貨物線、阪和短絡線などの通称があるという。廃止予定日は2009年11月18日。

廃止区間の路線図

同支線はJR西日本が1987年に日本国有鉄道から第1種鉄道事業(路線を保有し運行も行う)を承継し運営してきた。国鉄時代は名古屋と和歌山を結ぶ特急列車が走り、JR西日本管轄となってからも臨時旅客列車が使用していたという。しかし主な利用は貨物列車で、日本貨物鉄道が第2種鉄道事業(路線を借りて列車を運行する)として利用していた。「2003年に日本貨物鉄道が第2種鉄道事業を廃止し、2004年から使用を停止していた。今後、当該路線について使用する予定もないため、廃止届出書を提出した」(JR西日本)。