西武百貨店は21日、池袋本店3階にドレスアップをテーマにした婦人服売り場をリニューアルオープンした。同売り場では、設置照明数の95%に相当する264灯のLEDが使用されており、年間のCO2排出量を4割以上削減、12t程度に抑制できる見込みという。

西武百貨店池袋本店3階 婦人服売り場

LEDが本来持つ青みを補正するため、赤めに調光したLEDを取り混ぜて設置している

フィッティングルームの鏡に使用されているのは、テープ状のLED

大型百貨店ではすでに、トイレや通路などのパブリックスペース、宝飾什器でLED照明を採用している例があるが、70坪の売り場全体をLEDで照らすという大規模な試みは今回が初めて。ダウンライトとスポットライトを組み合わせることで、放射角が狭いというLEDの弱点をカバーしている。導入の背景について、ミレニアムリテイリング総務統括部施設部の平沼孝夫氏は、「環境対応が主な理由。」と説明。同売り場では、比較的高級な衣類を扱うことから、紫外線を出さず商品を傷めにくいLEDの長所にも期待しているとのことだ。