ネットジャパンは21日、Windowsを稼働したままHDDのイメージを作成(ホットイメージング)可能な法人向けのバックアップ/リカバリーツール「ActiveImage Protector 2.5」を発表した。1ライセンスあたりの価格はDesktop Editionが8,400円(税別)、Server Editionが16万6,200円(税別)、いずれもメディアキットは別売で、出荷開始は2009年1月末の予定。またパーソナル/SOHO向け製品を2009年春に発表する予定だ。

新製品はWindowsサーバ/PCを継続稼動したままOSやアプリケーションを含めたボリューム全体をディスクイメージングで高速にバックアップし、短時間でリカバリー可能という。Microsoft VSSに対応するホットイメージング、製品CDブート(Windows PEベース)によるコールドイメージングおよびディザスタリカバリー環境、x64 Edition対応、増分/差分バックアップなどの機能を備える。

Microsoft VSSをスナップショットドライバとして使用する増分イメージバックアップを装備し、同社によると同機能は世界初とのこと。また企業ユーザーから要望があったコマンドラインインタフェースに対応し、物理環境のバックアップイメージを仮想環境に展開するP2V(Physical to Virtual)も実現している。

その他、出荷前のクリーンな状態のバックアップや障害発生状態を保存しておきたい場合などに有用なコールドイメージング機能(静止中のWindowsサーバ/PCのバックアップ)、新開発のフィルタドライバによる高速な増分バックアップ、バックアップの自動化/スケジュール化/世代管理、増分バックアップと差分バックアップのサポート、複数ボリュームの同時スナップショット作成などの機能を持つ。

ActiveImage Protectorの動作画面

Server Edition/Desktop Editionのほか、1人の指定技術者が不特定のWindowsサーバ/PCで使用できる年間使用料ライセンスのIT Pro Editionを用意しており、価格は1年目の1人目が50万円。同エディション独自の機能として、プログラムやドライバをインストールせずシステムをクリーンな状態のままでの稼働中のWindowsサーバ/PCのバックアップなどがある。

動作OSはServer EditionがWindows Server 2003/2003 R2/2008、Desktop EditionがWindows XP/Vista、IT Pro EditionがWindows Server 2003/2003 R2/2008およびWindows XP/Vista。