16日(米国時間)、Adobe LabsにおいてFlash Player 10のx86_64 Linux版プレビューバージョンが公開された。64ビット版のFlash Player 10としてはこのLinux版が最初の公開となる。Windows版とMac OS X版は近いうちに公開が予定されている。公開された64ビット版のFlash Player 10にはまだバグが残っていることが知られているが、コミュニティに公開する最初のプレビューバージョンとしては妥当なレベルに仕上がっているということのようだ。
Linux版の公開に合わせてAdobe SystemsでFlash Playerのエンジニアを務めているTinic Uro氏が自身のブログ64-bits において興味深いコメントを掲載している。Flash PlayerはPC OSとしてはWindows、Mac OS X、Linuxが主要プラットフォームだ。最近Solaris版も提供がはじまった。これまでFreeBSD版の存在は噂されてきたが、関係者から明確な形でのアナウンスはでていない。
Tinic Uro氏は自身のブログにおいてFreeBSD 7.0でネイティブに動作する64ビットバージョンのFlash Player 10が存在することを明示している。Flashforward 2008でデモンストレーションが実施されていたという事前情報とも一致する内容だ。まだ不安定で広く公開するには多くの開発をしなければならず公開の目処は立っていないようだが、FreeBSD版のFlash Playerが存在しているというのは注目に値する。
これまでFlashが提供されていないOSや32ビット版を64ビットOSで使おうとした場合、NSPluginWrapperを使うという選択肢があったわけだが、Tinic Uro氏はNSPluginWrapperを使わないように強く提案している。氏は試験を通じて現在のNSPluginWrapperでは動作しない機能が現れるほかパフォーマンスやユーザエクスペリエンスが劣化することを発見していると説明している。こうしたラッパが性能を発揮しつつも安定できるようにするにはブラウザ側で効率のいいラッピングを実現できるようにアーキテクチャを用意する必要があるようだ。
4GB以上のメモリを効率よく扱うには64ビットに対応したOSを使う必要があるが、デバイスドライバやFlashなど特定のキラーアプリケーションが64ビットに対応していないということから移行が躊躇われるケースがある。まだプレビューリリースだがFlash 10の64ビット版が登場したことは注目に値する。またこれまで長い間提供されてこなかったFreeBSD版が提供される可能性がでてきたところにも注目しておきたい。
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