エルゴ・ブレインズと家電専門誌である月刊『IT&家電ビジネス』編集部は共同でこのほど、「景気と家電製品の購入に関する調査」を実施した。不景気の中で我慢するもののトップは「外食」、次いで「海外旅行」、「ブランド衣料品の購入」。「家電」は生活必需品として購入したいと考える人が多く、比較的に景気の影響が少ないことが明らかになった。

同調査は10月17日~10月22日の期間に行い、20代~60代以上の男女1,500人から回答を得た。調査ではまず、現在の日本の景気について「悪いと感じており、しばらくは悪い状態が続く、またはもっと悪くなると思う」と回答した人が8割を占めた。今後景気が悪くなった場合に我慢する順位を聞くと、1位は「外食」(48.1%)、次いで「海外旅行」と「ブランド衣料品の購入」がともに同率で46.8%となった。「家電製品の購入」は10項目中8番目で、家電市場は比較的に景気の影響が少ない分野だということが分かったという。

景気が悪いと感じていますか(n=1,500、単一回答)

景気が悪くなった場合、真っ先に我慢すること(n=1,500、複数回答)

具体的に景気が悪くなっても購入したい家電製品については、「薄型テレビ」(38.4%)がトップ、「パソコン」(33.6%)が2番目というデジタル2品が挙がった。以下は「冷蔵庫」(32.1%)、「洗濯機」(31.9%)という生活家電が続いた。エルゴ・ブレインズは「不況下でも必需品である生活家電の買い替えには意欲的である一方、テレビやパソコンはもはや嗜好品ではなく生活必需品という意識が強いことがうかがえた」としている。

景気が悪くなったら我慢する家電製品、逆に景気が悪くなっても購入したい家電製品(n=1,500、複数回答)

一方で、今欲しいと思っている家電製品に、「薄型テレビ」(51.3%)に続いて「BD / DVDレコーダー」(36.5%)に2番目に挙がっているが、「BD / DVDレコーダー」は購入を我慢する家電製品の3位にも挙がっている。ブルーレイレコーダーが欲しくても景気に不安があるので今は我慢と考えている人が多いようだ。景気が悪くなった場合の家電製品購入活動に対する意識としては、「できるだけ安く」と「価格が高くても機能・性能が満足できるもの」のどちらを重視するかについてほぼ同数であり、家電製品の購入にはこだわりを持つ消費者も多いことが分かる。

今欲しいと思っている家電製品(n=1,500、複数回答)

景気が悪くなった時に家電製品を購入する場合、重視すること(n=1,500、単一回答)