Texas Instruments(TI)は11月13日、同社の車載市場向けClass-Dオーディオアンプファミリ「TAS54xx」を拡張し、「TAS5412」「TAS5422」の2品種を追加したことを発表した。2製品ともに、すでにサンプル出荷中で、量産出荷は2009年第1四半期に予定している。1,000個受注時の単価は5.30ドル(参考価格)からとしている。

TAS5412はシングルエンド入力、TAS5422は差動入力であり、2チャネルまたは6チャネルが必要な車載用オーディオ・システムにおいては、これらのスピーカ数に効率的に適合できるよう設計が最適化されているほか、システム内でマイコンなしで動作できるよう設計されており、システムレベルのコストを最大50%低減することが可能となる。

また、2製品のEMCは、同社の「TAS54x4A」に搭載された特許申請中の技術を搭載することで、不要放射ノイズに関する国際規格「CISPR-25 Level 5」の規制値などの要求条件を超える性能を持ち、他の回路への電磁干渉を低減することが可能だ。

さらに、8~24Vまでサポートしており、実装密度やシステム構成などの理由でオーディオパワーアンプの発熱の低減が必要なアプリケーションにおいて、より高い最大出力電力を実現することができる。