福田麻由子(14)

映画『ヘブンズ・ドア』(来年2月7日公開)の完成披露試写会が11日、ユナイテッド・シネマ豊洲でおこなわれ、ダブル主演を務めた長瀬智也と福田麻由子が登壇した。

『ヘブンズ・ドア』は、「残り3日の命」と宣告された勝人(長瀬)と春海(福田)が、人生の最後に"最高のエンディング"を目指して疾走する青春ロードムービー。撮影中のエピソードについて聞かれた福田が、「映画を撮影していた時はちょうど定期テストの前で、いつも監督のところに英語の教科書を持って行って、英語を教えてもらってました。あと、長瀬さんにも英単語の問題を出していただいていました」と話すと、長瀬は「勉強の邪魔をしてましたね。たまに答えを隠して、『ここの答えは何?』と聞いてただけなんで……、反省してます」。ちなみに福田の教科書を見ても、長瀬には内容がさっぱり分からなかったとか。

その後、本作のストーリー内容にちなみ、「もし自分が『余命3日』と言われたら何をしたいか?」との質問が。福田は「親友の家でゴロゴロしていたいですね。私、友達と一緒に遊ぶ時はいつもベッドの上でゴロゴロするだけなので……(笑)」。

福田が演じる春海は、幼い頃から病院で暮らし、外の世界を知らない少女。勝人(長瀬)と出会い、春海がまだ見たことのない海に行くべく、2人の旅が始まる

一方、長瀬はしばらく考えた後、「とりあえず友達と一緒に、渋谷の109で買い物がしたいですね。で、そのまま実家に帰って、『ただいま!』の『ま!』を言ったところで逝きたい(笑)」と回答。と、ここでマイケル・アリアス監督が、「長瀬さんに聞きたいんだけど、前に同じようなことを聞かれた時、『スクランブル交差点を全裸で走り抜けたい』って言ってなかった?」。その言葉に会場は大爆笑。長瀬もタジタジの様子で、「明日の新聞の見出しが『長瀬、全裸で渋谷を走る』になったらどうするんですか(笑)」と苦笑いしていた。

この日の舞台挨拶には、本作の原案となったドイツ映画『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』(1997)のプロデューサー、トム・ツィクラー氏も駆けつけた。「『ノッキン・オン~』は自分が製作した初めての映画。パーソナルな思いもあるだけに、じつは『ヘブンズ・ドア』を見るのがちょっとだけ怖かったんです。でも作品を見て、長瀬さんと福田さんが初めて出会うシーンに思わず涙がこぼれました」と、ツィクラー氏は2人の演技を絶賛した。

「私の息子が『ヘブンズ・ドア』で福田さんの大ファンになりました」とツィクラー氏(右)が語ると、福田は「春海役が私でいいのかな……との思いが正直あったので、そう言っていただけてすごく嬉しいです」

最後は本作品について、長瀬が「劇中の勝人と春海と同じように、各地を旅しながら撮影してきた作品。僕も真由子ちゃんも、スクリーンの中では勝人と春海として精一杯生きたつもりです。その姿を見てもらって、皆さんの気持ちにちょっとでも変化が生まれてくれたら嬉しいです」と挨拶。福田は「すごく素敵な作品だと思ったし、この作品に私も参加できたということに感動しています。映画は見る人のものだと思うので、この映画でいろんなことを感じてもらい、楽しんでいただけたらいいなと思います」と語り、この日の舞台挨拶を締めくくった。

映画『ヘブンズ・ドア』は、2009年2月7日より全国ロードショー。

(C)2009アスミック・エース エンタテインメント/フジテレビジョン/ジェイ・ストーム